●松本電鉄

・2003年1月11日  作成
訪れた日 2003年1月11日
 

ローカル私鉄の松本電鉄。終点の「新島々」にはバスターミナルがあり、上高地へ向かう観光の拠点ともなっている。かつては現在の終点より一駅先の「島々」まで線路は延びていたが、1983年、台風による土砂崩れ不通。翌年、そのまま廃止されてしまった。当時の「島々」駅の駅舎は移設され「新島々」駅前の観光案内所になっているそうだ。

松本電鉄が上高地へのアクセスを果たしているとはいえ、車で来る人は沢渡の駐車場へ直接行くし、松本市内から、わざわざ電車とバスを乗り継ぐ人がどのくらいいるのだろうか。私も上高地へ行った事はあるが、電車は使わなかった・・・。走っている電車も、首都圏の大手私鉄の中古車(現在は、井の頭線の中古車)であり、レジャー用では無い。松本電鉄が上高地バスターミナルくらいまで延びていたらもっとメジャーになれただろうと思ったりもする。

松本での仕事が長引き、金曜の最終の「あずさ」に乗れずに迎えた土曜日。折角だから「新島々」まで往復してみる。40分間隔で、終点まで30分のミニトリップなので時刻表も確かめずに駅に向かう。乗ってしまえばごくありふれたローカル私鉄で、観光というより生活路線の感じがする。車窓は畑が続くが、背後の北アルプス連峰は大迫力。畑の中では、昨晩まで一緒に働いていた同じ会社の人が「サンクロウ」(ドンド焼き)を作っている。付近の集落では、正月の飾り物を集めている子供達の姿も俯瞰できた。

終点の「新島々」。ここまで来た人は登山者にスキーヤー(ボーダー)らしき若者。スーツ姿の私は浮いていた。シーズンは賑わうであろうバスターミナルは閑散としながらも、観光の拠点らしき雰囲気をかもし出していた。その一方、廃線になった「島々」に向かう線路は、その姿を残しており、寂しさも感じた。

松本側先頭車(霜とりパンタ付き)
終点「新島々」
廃線跡もまだ残っている
全て井の頭線の中古車である
電気機関車と廃車車両


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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