●諏訪大社下社御柱祭

・2008年2月3日 作成
訪れた日 2004年4月11日
 

神主さんのような人が儀式を行った後、山の急斜面を男たちが乗った巨大な柱が落ちてゆく、砂煙でよく見えないが、最後まで柱に乗っかっている人も確認できたが、普通、振り落とされるだろう。人が柱に巻き込まれて大怪我する事はよくあるという。そして、この祭り、前々回まで毎回のように死者を出しているという話も聞こえてくる。実に勇壮だが、恐ろしい祭りである。壮絶で勇敢で大迫力、正直感動したが、諏訪に生まれなくて良かったという思いも少しはある。

この年、長野県の山村に縁があって、地元の人と交流しながら仕事をする機会に恵まれた。都会生まれの私が受けた最大のカルチャーショックは、村では何よりも村の集まり、お祭り、消防団が最優先される事だった。どんなに仕事の鬼でも、祭りと会合には勝てないようだった。そこで諏訪大社の御柱祭り、確かに凄い祭りなのだが、中には、迷惑だと思っている人がいるのではないかと邪推してしまう(そんな人はいないかもしれないが・・・)。

諏訪の人は大変だと思うが、これも日本文化だと思う。駅から木落としの会場まで歩いていると、偶像崇拝は良くないだとか盛んに叫んでいるキリスト教徒がいたが、信じるものは自由だし、歴史と伝統があるものを偶像崇拝などという言葉で蔑んで欲しくない。諏訪だけではなく、日本各地のお祭りは地元の神様に捧げる日本古来の心だと思う。そこで、いつも思うのはわが地元の夏祭り・・・・ここには神様がいなのだ。

御柱祭りは7年に一度である。木落ばかりが有名だが、祭りは「山出し」から始まり、「里曳き」(里曳きの中に木落としがある)を行い、最後は各宮の4箇所に柱を立てて完了する。したがって落とされる木の数も4本・・・。私たちが見学した下社の木落の会場は、正面にある、有料観覧席からでないと全容は見えない。チケットは売り切れていたので、大勢の人が山の中に入って木の間から眺める事になる。こちらも急斜面で、何度か滑り落ちそうになり危険だった。


前回奉納された御柱
落とす直前
手前側に木が落ちてきた
斜面上部から
斜面下側から
街中を行く時はコントロールが大変そう


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


back