快速ビューやまなし号

・2010年3月14日作成
訪れた日 2009年11月03日
 

電車が新宿を出て三鷹までの高架区間を走っている時に既に富士山が左手に見えてた。私はあえて富士山とは反対側の右側に席をとった。やがて、郊外になり多摩川を渡る時にちょっとした緊張感が高まる。左に大きくカーブした電車は右手に富士山を見ながら鉄橋を渡っていった。ここから見る富士山が私は大好きだ。

乗車した列車は臨時快速「ビューやまなし号」。オール2階建ての電車で、かつては東海道本線を快速「アクティー」として走っていた事もあったが、乗降に時間がかかるなどの理由で追われ、現在は指定席制の通勤電車や臨時列車として細々と走っているにすぎない。この電車、2Fからの眺めは抜群で、大抵2Fを選んで乗ったものだ。逆にホームより低い位置にある1Fは、駅などで外を見ているとあらぬ疑いをかけられそうなので極力避けていた。

いつもは特急列車で慌しく通り過ぎる景色も、快速列車程度の速度だとゆっくり眺める事が出来て新鮮だった。眠って行こうと思っていたが最後まで起きて秋の景色を愛でていた。紅葉の小仏峠を越え、やがて左手には甲府盆地が広がる。

レジャー客で埋まった車内であったが、隣のボックスでは初老の男性と若い女性の組み合わせの4人組みがハイキングの格好で乗っていた。聞こえてくる内容から教職に関わる人のようだが、女性の一人が、大きな声で自分の意見を熱く語っていたが、レジャー客で埋まった列車には似つかわしくない。折角の休日の好天。車窓眺めて癒されては如何?と言いたくなった。乗客の大半は「勝沼ぶどう郷」で下車した。私の目指す「甲府」まであと少しである。


新宿駅で
余命いくばくもない赤い中央線
多摩川を渡る
気持ちよい秋晴れの中を行く
岩殿城跡が見えてくると大月
勝沼ぶどう卿で大半の乗客が下車
甲府盆地が広がる


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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