武豊線

・2024年2月11日作成
訪れた日 2023年7月17日
 

ひと昔前、名古屋駅に入ってくるローカル線のディーゼルカーを見て、名古屋は他の大都会と違うなぁ・・・と思っていた。関西本線と武豊線のディーゼルカーの姿であった。武豊線は、いつか乗ってみたいと思っていたが、いつでも乗れると思うと、なかなか訪れる事もなかった。今回も、時間が空いたのでちょっと立ち寄った感じである。

てっきり、武豊線の列車は全て名古屋駅に乗り入れて来ると思っていたが、大府駅発の列車もあり、まずは東海道本線との分岐駅である大府駅まで移動して、あらためて武豊線に乗車した。そして、ディーゼルカーだと思っていたが、2015年に電化されていた事を知った。

大府駅は現役の貨物ヤードのようだ。DE10が貨物の入れ替え作業をしているなぁ・・・と思っていたが、実はこれは武豊線に乗り入れしている衣浦臨海鉄道の機関車であった。武豊線は貨物輸送が現役なのだ。武豊線のホームは東海道本線に挟まれていいるので、武豊線は出発すると、高架で東海道本線を渡る。やがて地上を走る上り線と合流する。

武豊線は単線だが、殆どの駅で列車交換が可能である。緒川駅は高架線で、幹線の通勤路線のような雰囲気である。ただし、長いホームの大半が閉鎖されている。国鉄時代は10両編成のディーゼルカーが活躍していたようだが、現在は4両編成の電車が運行されている。運行頻度はほぼ倍になったので、国鉄時代よりも便利になったといえよう。

東浦駅の先で衣浦臨海鉄道碧南線を分岐する。衣浦湾を鉄橋で渡り、碧南市駅に向かう。積荷は発電所で使う資材、帰り荷は石灰との事。一方、旅客列車は知多半島を下って行く。終点の1つ手前の東成岩駅で、もうひとつの貨物線、衣浦臨海鉄道半田線を分岐する。こちらの終点は半田埠頭駅。工場地帯へのコンテナ輸送がメインとなる。

終点の武豊駅は1面1線のホームのシンプルな駅であるが、構内には引き込み線がある。かつて、ここからも専用線が分岐していた。すでに廃止されたが、武豊港駅まで線路は伸びていたらしい。武豊線は鶴見線のような臨海鉄道であるが、現在は通勤路線として役割の方が大きそうである。


大府駅で始発の武豊線に乗り込む。国鉄の211系の流れを汲む313系であった。

ちょっと古めかしい感じがする。

大府駅は貨物の引き込み線も多く、臨海鉄道の入口だと感じる。衣浦臨海鉄道からやってきた機関車は、ここでJRの機関車と交代する。
水田と住宅地が広がる車窓であるが、貨物の引き込み線があったり、巨大な工場があったりして、この路線が臨海鉄道だとわかる。

東浦駅で左側に分岐するのが衣浦臨海鉄道碧南線

終点の武豊駅は窓口が閉鎖された無人駅。この駅は小さな日本庭園式の庭(池)もあったりして、風情はある。
東成岩駅の上り側で衣浦臨海鉄道半田線と分岐する。貨物列車はここでスイッチバックして大府方面に向かう。

帰りは区間快速名古屋行きに乗車した。途中で立ち客も出るほど利用者は多かった。


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