●富山港線
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富山市内の臨港地帯を走る都会のローカル線。鶴見線と同じようなイメージだった富山港線。子供の頃、旧型国電の宝庫として知られていた路線であった。憧れていたが、富山は遠すぎた。いつしか旧型国電は無くなり、その後は本線の車両が間合運用で使われていたようだ。交流区間の中で、ここだけ直流電化であったが、本線の車両は交直両用電車だった。
鶴見線も同じだが、臨港地帯は居住には適さない。朝夕は通勤客で賑わっても。昼間は閑散としていたようだ。かなりの赤字区間だったようだ。2006年2月28日づけで廃止、ただし、2ヶ月後、路面電車(富山ライトレイル)として生まれ変わる事になった。憧れていた富山港線のイメージが残るうちに乗りに行きたい。
調べてみると、昼間はレイルバスで運行されているようで、電車は朝夕に限られる事が判った。と、いう訳で富山に1泊して朝の電車に乗車。賑わう富山駅の中で異空間のような端の専用ホームから電車は出る。日曜日という事で、通勤客は少なく、部活に行く高校生が疎らに乗車している程度だった。目立つのはカメラを持ったマル鉄。
工場地帯というより、その辺りの路地裏という雰囲気の中を列車は行く。明らかに異空間を走る鶴見線とはちょっと異なる。臨港線のイメージともちょっと違う。確かに、この急行型電車より、路面電車の方が似合うような気もする。古いが立派な駅舎を持っている駅が多く、大正時代からの歴史ある路線を感じる。ただし、当然ながら全て無人駅。
駅距離間の短い富山港線。よく鉄道雑誌で、2駅も3駅も同時に俯瞰している写真を見る事が出来る。乗車時間は約20分、乗ってしまえばあっという間だ。唯一の通過駅、競輪場間を通過して終点岩瀬浜へ。これも、終着駅らしい立派な駅舎をもった無人駅だった。
富山駅ではお別れムード | |
富山駅の片隅から出発 | |
ローカル私鉄っぽい途中駅 | |
終点岩瀬浜着 | |
岩瀬浜も立派な駅舎があった | |
途中駅では列車の交換も可能 | |
各駅にスタンプがあった 心無いマニアによって盗難されたとの事だが・・・ |