●屋代線
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木製の跨線橋を渡り、電車に乗り込むやいなや電車は発車した。「屋代駅」での、しなの鉄道からの乗り換え時間は僅か1分。普通に歩けばまず間に合わない時間だ。この電車を逃すと、次は1時間30分後・・・。とても便利とは言い難いダイヤだ。乗客は私の他にファンが2名、2両の電車が勿体無い。
線路はヘロヘロと伸び、各駅の駅舎は木製で雰囲気のあるものが多い(ただし無人化されてしまっている)。いかにもローカル私鉄然とした雰囲気は好きだ。平行して流れる千曲川と残雪をいっぱいに乗せた山々も美しい。車窓としては及第点だろう。ただし乗客の少なさが気になる。途中駅の「松代駅」付近に松代城(海津城)跡があり、訪れてみたいが気軽に途中下車できないのがローカル線の辛さである。
ところで、2年前に、同じ長野電鉄の木島線が廃止されたが、この屋代線は木島線より本数が少ないし、どう見ても乗客も少ない。何故、生き残ったのか不思議である。こんな路線でも、かつては国鉄の急行列車が乗り入れ、都心と結んでいたとは信じがたい。
乗客は次第に増えて、多少は格好がついたところで終点「須坂駅」。24.4qの旅を終えた。
いかにもローカル線的跨線橋 | |
屋代駅を出発 | |
松代城跡 | |
こういう木造駅舎が多い |