1990年3月4日
初寝浦は、周りを山で囲まれた海岸で、曇っていても、海の色はエメラルドグリーン。周りは山に囲まれていて、ジャングルの中に、そこだけが綺麗な砂浜になっている。急に行きたいという思いが強まった。しかし、なにぶん周りはジャングル。また高低差も激しいものがある。道路は標高200m以上の所を走っているので、そこを海に降りるとなると‥‥。下りが20分、登りが40分と聞いている。
走って山道を下って行った。勾配といい景色といい本当に登山道で、途中に1ヵ所、広場があって海が見える他はひたすら山の中。海水浴場に行くとは考えにくい景色だ。疲れるから誰も行かない理由がよく判った。絶対に誰も行かない!と言われている割には、ちゃんと踏み固められていて、草を掻き分けながら行くという状態にはなっていなかった。ここが父島と母島との違いなのだ。その山を下りきった所に初寝浦の海岸が広がっていた。
初寝浦の景色は、上から見たように、山で囲まれた湾だ。そこの砂浜は普通の砂浜で、特別に白いわけでもないが、石などが混じっていない純粋な砂浜だった。面積も広いし海水浴には最適ではないだろうか。