●姫新線(姫津線)

・2014年9月23日 作成
訪れた日 2013年7月14日
          

真夏というのに、真黄色の花が車窓に広がった。一瞬、菜の花かと思ったが満開の向日葵だった。姫新線での出来事であった。直後に到着した佐用駅で、タクシーをつかまえて向日葵畑に向かってもらったが、大渋滞で諦めて引き返した。列車でも訪問できるが、本数が1日に7本と少なく、利便性は悪い。

姫新線は姫路駅から新見駅までの158qの路線である。そのうちの、新見駅から津山駅までの区間は、かつて作備線と呼ばれていてた区間で、運転系統もここで分離されている。姫路側については、姫津線と呼ばれていた区間で、姫路側は高速化や新車の導入などで活性化政策がとられているが、佐用駅から津山駅の間は、作備線区間同様、JR西日本のローカル線の定番の、レイルバスが細々と走る閑散区間となっている。

姫路駅から、近代的な新型ディーゼルカーに乗り込んだ。高架線から出発するその姿は、ローカル線ではないなぁ・・・と思っていたが、車窓はやがて、のんびりした中国地方の盆地らしい風景になる。途中駅の東觜崎駅で、大きな集落が現れ、そうめん工場が現れた。この駅も街も知らなかったが、昔から栄えていた街のように思えた。そして播磨新宮駅到着、ここから、列車本数が極端に減る。ただし、次に乗り換えたのも新型気動車であった。

新型気動車であっても、単行になって、ローカル線の雰囲気が溢れてきた。しかし、盆地の景色に少し飽きてきた頃、向日葵畑に出くわして少し興奮を覚えた。やがて佐用駅到着。列車は次の上月駅で行くが、ここで途中下車して、タクシーで向日葵畑を目指した。

向日葵畑は諦めて、次の列車に乗り継ぐ。乗り継ぐ度に都落ちするような雰囲気で、ここから先はレイルバスでの旅になる。車窓は、芸備線でも見てきたように、水田と小さな山に囲まれた区間を淡々と走る。やがて津山駅着。ここらか先も姫新線は続くが、私はここで下車した。姫路駅を出発してから約3時間である。姫新線という名前ではあるが、4分割して運行されており、線名と運行が伴っていないような路線であった。

姫路駅。姫新線の車両は播但線の電車(右奥)よりも新しく、近代的な車両であった。

東觜崎、播磨新宮までが近代化が進められた区間であり、列車の本数も多い。
車窓に広がる向日葵畑。
向日葵と一緒に列車を撮りたかったが、本数も少ないし無理だなぁ・・・。
佐用は中国地方の小さな街であるが、智頭急行と接続駅になっている。高規格の路線であるが、山陽と山陰を結ぶのが主たる目的なので、途中駅利用はそれほど多くないように思われる。

佐用から津山まではローカル線区間であるが、この日は「NARUTO-ナルト- 列車」が運転されていた。
NARUTOとは人気のアニメ作品である。作品を書いた漫画家岸本斉史氏はこの地方出身で、あちこちに関連するものがある。


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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