●一畑電鉄(一畑電車)
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一畑電鉄は「出雲市」から「松江温泉」までを結ぶローカル私鉄。鉄道愛好者には西武鉄道の車両を中心に旧型電車が活躍する路線として人気があった。特に、途中駅の川跡駅から出雲大社へ分岐する路線では昭和初期から活躍する旧型車が有名。鉄道愛好者には人気があっても、経営の苦しい地方の中小私鉄であり、旧型車が活躍している事は裏返せば近代化が出来ないのが理由らしい。
「出雲市」から出雲大社に行くにはバスなどの方が早いと思われるが、遠回りでも一畑電車に乗って行こうと思う。当時、まだ地平駅だった「出雲市」から乗車したのは西武鉄道のお古。小学生から中学生にかけてよく乗った電車だった。発車すると、かなり大きな唸り声と振動が伝わって、これまた懐かしく感じる。「川跡」で乗り換え今度は、昭和初期のレトロ電車の旅。終点の「出雲大社」は、駅の構造もレトロな感じで、昭和初期の雰囲気が伝わってくる。
「出雲大社」から「川跡」に戻り、今度は「松江温泉」まで行く。電車は相変わらず旧型車で、クロスシートが旅情を感じる。途中で制服姿の男子高校生が乗り込んでくる。日も暮れかけ、古くて暗い車内に黒い制服、車内はくすんでいるのだが、高校生は若くて活気があった。話の感じではラグビー部員のようだが、ローカル線の主たる乗客は彼ら高校生なのである。夕日を浴びてオレンジ色に輝く宍道湖が車窓に広がり、暗かった車内が一瞬輝く。やがて終点「松江温泉」
その後、他の中小私鉄同様、経営が危ぶまれたがなんとか近代化を達成し、旧型車はほぼ一掃されてしまったようだが、線路が残ったのは良かったと思う。
出雲市駅(左) 出雲大社駅(下) |
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渋い面構え | |
宍道湖をバックに |
出雲市駅で、臨時サンライズの出発まで時間があったので、一畑電車(以前の一畑電鉄)に乗る。2010年以来8年ぶり、最初に訪れてから25年ぶりであるが、走っている車両は常に変わっていた。1993年当時は西武のお古が中心、2010年当時は、南海電鉄のお古が活躍し、現在は京王5000系が引退しつつあった。
小田急ロマンスカーの転換クロスシートを装備した人気の車両にも乗れたし、高浜駅で下車し、訪れてみたかった粟津稲生神社にも行ってみた。全線に乗車する時間は無かったが、満足できる訪問でった。
元京王5000系の車両たち 京王時代の塗装の車両を見たかったが、車庫で休んでいた。 |
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ロマンスカーと呼べるような車両で高浜駅に 踏切と鳥居が有名な粟津稲生神社を訪れる為であったが、駅に着く直前に古い電車を発見 神社の後に訪れてみると、さとがた保育園で、旧型車両が保存されていた。 |
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