●山陰線(長門市-益田)

・2020年4月5日作成
訪れた日 2018年5月1日
2018年4月30日

益田以西の特急列車が廃止された事は知っていたが、長門市から益田に向かう列車は、朝の普通列車を逃すと9時間も無い事を知って愕然とした。普通列車が朝と夕方のみ合計7本。青息吐息のローカル支線並みである。沿線には、観光地の萩もある。山陰西部の観光は鉄道を使うなという事だろうか。ちなみに、出雲市18時51分発の夜行列車サンライズ出雲に乗ろうとして、Web上検索しても山陰本線のルートは出てこなかった。

かつて萩を訪れた際、特急「いそがぜ」に乗った事を思い出した。また、萩から津和野に移動する際、急行「さんべ」に乗っても良かったが、急行料金を節約して1本前の普通列車に乗った。つまり色々な選択肢があった。 あまりの凋落ぶりに驚きを感じ、本当に行く末が心配になってきた。

ちなみに、私は長門市を7時2分発の普通列車に乗る。列車の乗車率だが、GW中の平日で、長門市から通学生で賑わってはいたが席は充分あった。萩、東萩、奈古で学生が降りてしまうと、残されたのは観光客が数名・・・。キハ40の2両編成は貸切状態になってしまった。日本海沿いの景色は最高に素晴らしかったのが救いである。

益田乗換えで出雲市に着いたのが11時30分。これから夜行列車に乗る為には早すぎる到着である。しかし、列車が無いので仕方ない。

通学客で賑わう朝の通勤列車。しかし、座席は充分あり、混雑というレベルではなかった。

長旅なので、コンビニで食料を仕入れたかったが、駅前にコンビニは無く、スマホ片手に少し歩き回ってしまった。
長門市に集うキハ40を見ていると国鉄時代に戻ったかのような雰囲気が漂ってくる。

この列車で旅が出来ると思うと嬉しくなってくる。
入り江の集落、トンネルまたトンネル・・・。これが海沿いを走る山陰本線らしい景色である。

8時1分。奈古で通学生を降ろしてしまうと、乗客はほぼいなくなった。こんな景色を眺めながら、ボックスシートを独り占めできるのは最高の贅沢かもしれない
須佐駅で列車交換。たとえ単行になっても、やはり国鉄型は風格がある。
飯浦駅も特牛駅のような古い駅舎が特徴のある駅だった(右)。山陰本線にはこのような駅が多い
いかにも日本海という景色が続く。観光列車でなくても充分眺望を楽しめる。

8時55分。工場などが見えてくると、終点の益田も近い。名残惜しい気分になる。
益田駅から先は快速列車も走っていて、島根県の中核都市である。ここまで来ると、山陰本線最大の隘路を抜けた気分になる。


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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