●若桜鉄道
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「わぁ・・・」と乗客の観光客と思われる初老の女性達が各駅毎に歓声をあげる。駅舎の待合室に、ホームのベンチに、いたる所に案山子が配置されている。面白い事には変わりないが、ちょっと不気味な気もする。これは、「「ふるさとかかし」で町おこし・村おこし」というイベントの一環との事である。
そんな各駅の案山子に面食らったが、案山子はどれも懐かしい昔の人の営みを再現したものである。若桜鉄道の駅には、古い駅がそのまま残っている所が多く、若桜線沿線の主要23施設がまとめて国の登録有形文化財に認定されている。そのような場所に案山子はとてもマッチしている。ただし、待合室やベンチを案山子に占有されても困らない利用率なのだろう。また、列車はかなり傷んでおり、メンテナンス費用が捻出できないのかと心配になった。
若桜鉄道は、国鉄から分離した第三セクターであり、19.2qのミニ鉄道である。鉄道そのものを観光資源にしようという動きは有名で、動態保存のSLを保有している事でも知られている。もっとも、このSL、圧縮空気で動くというから、蒸気機関車(SL)の定義から外れているような気がするが、一般客から見たらSLなのだろう。それで客を呼べるのであれば、コストが安い方法を取るべきで、この圧縮空気方式もアリだと思う。
2両編成の列車は初老のハイカーで賑わっていた。上下分離という、線路などのインフラと、旅客運営をそれぞれ別会社が担う方式も導入され、他の第三セクターよりも身軽になった若桜鉄道。観光列車の運行も予定されており、未来は決して暗くない。一方で、やはり車両のメンテナンスの悪さが気になってしかたなかった。どこかに無理があるのではないだろうか・・・。
起点は郡家駅。因美線の駅であるが、列車は鳥取まで直通している。 各駅の案山子は興味深くはあるが、夜見たら絶対に不気味であろう・・・。安倍駅の寅さんは、映画のワンシーンだとか。第44作に登場したとか・・・。 |
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これは砕石場なのか山崩れなのか・・・・ 隼駅にはブルートレインが保存されているが、これはJR四国のもので、寝台特急「はやぶさ号」ではない。塗装も痛んでおり、この手のものは荒れてしまうと、かえって逆効果になるような気がする。 小説「若桜鉄道うぐいす駅」はこの駅を舞台にしたものではないかと思うが、どうだろうか・・・。 |
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終点若桜駅にはSLや12系客車が保存されていた。それぞれ意図があって集められた筈。 観光列車や動態保存が行われる事を祈りたい。 |
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