●ムーンライト八重垣

・2002年9月1日作成
訪れた日 2002年8月15日
 

大阪と山陰を結ぶ夜行列車「ムーンライト八重垣」に乗るのは初めてではないが、この列車が目的だったことが無かったので過去の記憶は曖昧だ。寝台車が連結されていたり、グレードの高いアコモ改造車が連結されていたような気もするが、2002年に乗った時は4両編成で、旧国鉄色の昔からあまり手を入れられていない客車だった。しかも、自由席の喫煙席には向かい合わせの座席車が連結されていて、昭和の夜行列車といった感じだった。異なる形式を組み合わせた客車はいかにも寄せ集め編成、運転時期も昔から見ると短縮されている事もあり、廃止もそう先の事では無い気がする。

空いていた事もありよく眠れ、夜が明けてから目に飛び込んできたのは青い宍道湖だった。丁度、漁に出ている小船を何艘も見る事が出来た。なんとも清々しい朝・・・。このような夜行列車の旅はなかなか味わえなくなってきた。夜は窮屈だったであろう、向かい合わせの座席車に移動して、時には窓を開けて風を感じる。近年、窓が開けられる車両も少なくなってきた。昔の客車ドン行の旅の疑似体験をしばし味わうと終点出雲市。高架化された近代駅にはディーゼル機関車に引かれた時代遅れの客車列車は似合わなかった。

 

侘しい夜汽車の旅立ち
米子で朝を迎える
宍道湖
機関車に引かれて走る


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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