●相生線
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美幌駅で夜行列車を降り、6時10分、1両の古い気動車に乗り換え、真夏の空の下、ローカル線の旅がはじまった。 爽やかな朝であるが、意外と暑い気候に驚いていた。
阿寒国立公園を周遊するにはバスに乗るしかないが、国鉄の周遊券を持っている私たちは、バス代の 節約も兼ねて、鉄道がある所は鉄道で旅行しようとこのローカル線に乗った。
「旭通」「高校前」などといったバス停みたいな乗降場も驚きだったが、広葉樹に見なれた東京育ちの私の目を驚かせた のはエゾマツ、トドマツといった針葉樹林。広大な北の大地に防風林…。 まだ、北海道慣れしていない、ましてや海外を知らない感覚に、異国を思わせるのに充分な風景だった。 7時15分、かすれたオルゴールが鳴り終点「北見相生」駅到着を知らされた。バスで阿寒湖を目指したのは 私たち以外に5名しかいなかった。
相生線というローカル線が存在した事を何人の人が覚えているのだろうか
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相生線(美幌駅にて) |
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終点北見相生 |
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北見相生駅 |