●池北線
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北海道の道東の都市の「帯広」や「池田」と、道央の「北見」を結ぶ都市連絡線なのに廃止指定を受け、第三セクター化されたが、経営が苦しくなり、そして・・・。私が乗車したのは国鉄時代だった。
「北見」6時00分発の「帯広」行きは、置戸止まりを2両併結した3両編成だった。しばらく北見盆地を走り、4〜2qおきに駅に止まる。北海道らしくない。50分も、淡々と盆地を走り、「置戸」から単行になり峠越えが始まった。次の駅まで16qを27分もかけて走る。エンジンは全力なのだろうが、速度は上がらず、今にも停止寸前だ。ちなみに、坂を下る列車は同区間を1/3強の10分で駆け抜ける。
見渡す限り森林の中を走っていると眠くなる。夢心地の中で「小利別」、「川上」、「分線」と駅が過ぎてゆき、「陸別」に着いた。峠は越えた。ここで1両増結して、7時53分、帯広盆地へ向けて下り始めた。
8時34分、「愛冠」に到着。素敵な名前の駅だ。「足寄」で大量乗車があり、いよいよ帯広の郊外鉄道になったのかと思ったら、「本別」で大量下車。「足寄」は、独立した都市圏を形成しているのだろうか。
9時45分、「池田」に到着。約4時間、140qの北見線の旅はここで終わるが、列車は根室本線に乗り入れ、「帯広」まで直通する。私も列車と一緒に「帯広」に向かった。
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上下線でホームが離れているのは北海道的な光景 |
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単調なローカル線の旅だった |