●狩勝峠

2003年11月8日作成
訪れた日 2003年9月15日
 

前の晩、民宿で飲みながら、狩勝峠への想いを語った。その想いに呆れてか、共感してか、宿泊者のひとりがわざわざ車で連れてきてくれた狩勝峠。私が訪れたのは国道の狩勝峠だが、想いは1966年9月30日で役目を終えた根室本線旧線にあった。

根室本線の狩勝峠からの景色は、日本三大車窓として、有名だった。しかし、ここは急勾配、急カーブ、トンネルが続き難所中の難所であり、蒸気機関車時代には、窒息などの殉職者も出したとの事である。現在の新線は急勾配を避け、大きく迂回して、新狩勝トンネルで難所を克服している。

新線ですら感動する景色、旧線はどれほど素晴らしかったのだろうか・・・。その跡を忠実に辿る事は出来ないが、国道は比較的旧線に沿っているので、車なら日本三大車窓を類似体験できるのでは・・・と思った次第。

十勝平野を一望できる狩勝峠は、展望の広さや雄大さもさることながら、亜寒帯性の針葉樹林が目立ち、カナディアンロッキーを思わせる。外国人に世界三大車窓と言わしめさせたのも頷ける。

旧狩勝峠もまた、難工事による、そしてタコ部屋労働者による悲惨な歴史があった。この青空の下に多くの人が眠っているかと思えば心が痛むが、今日の好天は、暗い過去を連想させるものは何も無かった。


旧新内駅付近のサホリリゾートから撮影
狩勝峠を登る車の中から撮影、旧線の車窓の擬似体験
これが狩勝峠、十勝平野が眼下に広がる。鉄道からも同じ光景が見られた。
新日本八景にも選ばれている狩勝峠


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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