●興浜北南線
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かつて、北海道にオホーツク海沿いに鉄道が繋がりそうな時代があった。興浜北線(浜頓別〜北見枝幸 30.4km)と南線(興部〜雄武 19.9km)の間の工事区間(ほぼ完成)が繋がれば、オホーツク縦貫線が完成しただろう。ところが、完成間際に中止、そうして既存の鉄道も1985年7月14日に廃止された。今日、釧網線を除いてオホーツク沿岸から鉄路が消滅してしまった。
11時45分、浜頓別を出発した1両の気動車は朝礼台のような仮乗降場をいつくも止まりながらオホーツク海に沿って走る。やがて前方に行く手を遮るような断崖絶壁が迫る。ここがハイライトの北見神威岬。国道と線路は海に飛び出しそうに、それでも陸地に張り付いて、急カーブでこの断崖絶壁を迂回する。最近の鉄道ならトンネルで突き抜けるだろう。迫力といい美しさといい素晴らしい。(ちなみに現在は国道もトンネルでここを抜けているとか・・・)。
北見枝幸からバスで未完成区間を行く。途中に列車が走る事のない道床や立派な橋も見えるが全く無駄遣い。空しい。
雄武から再び列車の旅、乗客はオホーツク海を見ながら「綺麗ね」と言っている。観光鉄道として生き残る事は出来ないのだろうか。
オホーツク海岸に沿って走っていた(北見神威岬) |
北見神威岬では皆が海を眺める |
北見枝幸駅は鉄道ファンで賑わっていた |
列車が走る事の無かった未完成線(北見枝幸−雄武) |
雄武は寂れていた |
興浜南線は地味な感じがした |