●名寄本線
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名寄本線・・・。支線を複数持つ本線が廃止されるとは思ってもみなかった。
1984年、湧網線に乗る為に中湧別駅前で野宿した。この時、急行「紋別」に乗ったが、各駅で、羽幌線で書いたような出迎えの光景が見られ好感を持った。
1988年夏。何を思ったのか紋別市に興味があって、紋別市の事を調べに名寄本線に乗った。この時は名寄から延々と乗り、紋別で1泊し、翌日は中湧別駅で野宿した。翌日、一日2往復しか走らない超閑散区間の湧別支線に乗るが、僅か2駅のショートトリップにこれといった印象は無い。
名寄本線の印象は薄いが、起点の遠軽駅を見下ろせる瞰望岩からの景色は素晴らしかった。着いたのが夕方で、道を尋ねた地元の人が、私の事を自殺志願者と間違えて心配してついてきてしまった。「名寄本線はもうダメだね。紋別も・・・。羽幌線も、羽幌の役場は代替バスの停留所作りに忙しいと言っていたし」と言っていた言葉が印象に残っている。
中湧別駅で野宿する時、回送列車を従えた6両編成の急行「紋別」を見送ったが、これほど堂々とした列車も走る路線が本当に廃止になるとはとても思えなかった。3線が集まって、ひとつのターミナルを形成していた中湧別駅はその後どうなってしまったのだろう。
地味な鉄道だった(紋別にて) |
僅か一日2往復の湧別支線から湧網線に入る列車 |
湧別支線も廃止濃厚でファンたちで賑わっていた |
中湧別を出発する急行「紋別」 |
遠軽の瞰望岩。この光景だけは今でも見られる筈 |
中湧別を出発する最終列車 |