●雄冬岬
|
「日本海に迫る断崖絶壁の厳しい自然条件のもと陸の孤島といわれてきたこの地に、北海道開発局が二十余年の歳月をかけて難関に挑みここに開通した。住民百年来の悲願達成の喜びと明るい未来への希望をこめてこの碑を建立する 昭和56年11月10日」・・・雄冬岬の記念碑より
断崖絶壁が続く雄冬岬の海岸は、長い間、断崖絶壁により道路が分断されていた。増毛から雄冬に向かうには、1日1往復の「雄冬丸」が唯一の足として活躍していたが、海が荒れる冬場は欠航が多く、全くの陸の孤島と化してしまっていた。国道がこの難所を克服したのが1981年11月10日であった。しかし、その40日後、トンネルが崩壊して再び陸の孤島になってしまった。
国道開通後も、冬季閉鎖や悪天候の為、通行止めも多く、国道231号線は「幻の国道」と呼ばれる事となる。このような状態は、トンネルの付け替えが行われる1992年まで続いていた。
ちなみに国道231号線は、広尾−襟裳間の黄金道路よりも敷設費がかかったとの事で「ダイヤモンド道路」とも呼ばれている。
高倉健主演の映画「駅・ステーション」でこの地が描かれている。
幌灯台から見た雄冬 | |
雄冬岬の記念碑は道端にある | |
雄冬トンネルを見る | |
雄冬園地から見た見事な柱状節理 | |
雄冬岬展望台 | |
雄冬の紅葉 |