●日勝峠 富内線

・2001年6月11日作成
・2003年2月22日修正
訪れた日 1986年8月14日
 

帯広から富内線日高町へ向かう国鉄バスは日高山脈を越える日勝峠を越える事から観光客で賑わっていた。帯広でも「日勝スカイライン方面は・・・」とアナウンスされていた。しかし、バスの車両はローカル路線バスと変らない。それでも、テープの観光案内が流れる。日高山脈は狩勝峠から襟裳岬まで連なる大山脈で、手付かずの自然の中、熊に襲われる事件もよく聞く。日高の熊は知床の熊に比べて気性が荒いそうだ。
夏のシーズンだからだろうか、道路は渋滞し、運転手はイライラ・・・。「困った!」とか呟いている。私も富内線に接続できるのかと不安になる。おかげで日勝峠第一展望台での10分停車が5分停車に変更される。と、いっても雲海が広がるだけ。「滅多に晴れません」と運転手の説明。

土砂降りの雨になった。バスは水しぶきを上げながら猛スピードで20分遅れを取り戻し富内線の日高町駅に到着した。警戒の標識の中、富内線の気動車は12時25分定刻に発車した。盆地から山岳地帯に入り、鉄橋、トンネルと駆け抜ける。谷を越える時「飛行機みたい」との声もあがる。山を延々と走り、平野に下りてゆく。サラブレッドの牧場が見えて、放牧されている格好の良い馬達を見ていると終点鵡川到着。約2時間の旅であった。


帯広と日高町を結んでいた国鉄バス
日勝峠
雨の富内線
警戒警報の中出発


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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