●犬吠埼

・2007年7月22日  作成
 
訪れた日  
2006年12月2日

「灯台が見えるから、そこで撮ろう。それじゃリハーサル・・・」
銚子電鉄の車内はテレビ局の取材陣が我が物顔で取材中。車内から灯台が見える白眉の区間ではリポーターを中心にカメラが回っていて、灯台側の窓に寄る事すら出来なかった。不愉快な思いをしながら下車した犬吠駅は、これまた観光客で大混雑。しかし、徒歩で灯台に向かった人は私ひとりだったようだ。

存続問題が浮上して大勢の客が押し寄せている銚子電鉄と比較して、犬吠埼は静かな、穏やかな雰囲気に包まれていた。どうせ乗るならここまで来れば良いのに・・・と思いつつ灯台に登る。電車で来れる灯台というのは非常に珍しい。天気も良く、小春日和の中、灯台の上から広大な海原と草原を見ているとノンビリした気分になってくる。遠く、銚子電鉄の踏切の音が聞こえてきた。いつまでも聞けるといいのだが・・・。

犬吠埼灯台は1874年(明治7年)に造られたレンガ造りの歴史ある灯台である。世界の歴史的灯台100選にも選ばれている。犬吠埼灯台資料展示館には初代のレンズなどが展示されている。灯台に興味が無い人であっても、関東最東端に突き出した岬に立ち、雄大な景色を眺めるだけでもここに来る価値があると思われる。東京から充分日帰り圏内というのも嬉しい。

日も暮れた頃、犬吠埼の灯火を見る為に再度訪れた。音も無くクルクル回る灯火は情緒があると思った。ただひとつ残念な事がある。やはりライトアップは灯台には似つかわしくないのでは・・・。

灯台付近に土産物屋やホテルが集結している
灯台からの景色
ライトアップはやはり不気味
海岸から撮影
レンズのアップ
堂々とした灯台

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)

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