●久留里線

・2006年5月7日  作成
 
訪れた日  
2006年2月19日

車掌さんが乗って、タブレット交換があって、ノンビリ走る老朽ディーゼルカー・・・。80年代のローカル線の風情を残す久留里線。魅力あるローカル線である筈だが、訪れるのが遅れた。東京近郊であり、いつでも行ける事と、盲腸線であり、終点「上総亀山」は何も無さそう。列車に乗る事以外に目的が見つからない・・・。というのが理由である。

この日も、実は常磐線、武蔵野線、京葉線経由の臨時急行列車に乗りたかったから・・・という理由だけで久留里線の起点の木更津にやって来た。2両編成のディーゼルカーはここでしか見られない珍車と、試作形式の組み合わせだった。この線では最新型だが、それでも20年以上前の車両である。今だにワンマンカーすら無く、時代に取り残されてしまった気配すら感じる。ゴツゴツした乗り心地、レトロな雰囲気のエンジンの唸り、懐かしい・・・電化前の八高線を思い出した(今でも非電化区間はあるが・・・)。

淡々と田園の中を走り、この路線、最大の街である「久留里」を過ぎると山間部に入ってゆく。乗客は少なくなったが、山岳鉄道の気配も感じられる楽しい区間である。終点「上総亀山」は想像以上に何も無かった。折り返しまで1時間以上、駅前唯一の売店も閉まっており、買い物も出来ない。久留里と言えば焼きソバで有名だったと思い出しながら、空腹を抱えて車内で寝ていた。

前述の通り、久留里線は合理化が進んでいないように思えた。しかし、人生も鉄道もムダがあるから楽しいと思う。ムダの排除、省人化などの合理化、毎日聞いている話だが、そういうのは決して楽しい話ではない。そういう事を言っていると時代から取り残されるかもしれないけれど、自分は久留里線のように時代遅れになっても良いからマイペースで生きて行きたい。そう思えた久留里線乗車体験であった。

タブレット交換
希少価値のある車両同士
これもこの線だけの珍車
最後は山岳区間
上総亀山で折り返しを待つ
何もない上総亀山周辺

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)

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