●芝山鉄道
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かつての成田空港駅、現在の東成田駅は地下の廃墟のような駅だった。ここから1駅(2.2km)が芝山鉄道の路線である。列車は地下トンネルを勢い良く走ったと思ったら、急に減速、トンネル内のS字カーブを徐行運転。ここには空港反対でもめている未買収用地が残っているためである。列車は徐行運転のまま地上に出て高架線を走る。ここは飛行機整備場のすぐ脇。まさに、飛行場の真ん中に飛び出したような感じである。やがて、1面1線の途中駅のような駅がに止まる。ここが終点の芝山千代田。
芝山鉄道は成田空港開港に伴う地元への見返りの為に作られた鉄道で、日本最短営業距離の鉄道として知られている。元々、LRTのような軽鉄道で計画されていたが、京成電鉄と乗り入れる為に普通鉄道規格で開業した。芝山鉄道所属の車両も存在するが、地元を離れ、主に京成電鉄〜都営地下鉄区間を走っており、都営浅草線内だけの運用に就いているのを何度か見かけた。肝心の芝山鉄道線内の運用は、京成電鉄所属の電車が担当しているようだ。
乗車当時、乗客は疎らだったが、警官が2名乗車しており、緊張感があり、うかつにカメラなど取り出せない雰囲気だった。元々需要があって誕生した鉄道ではないので、何も無いと想像していた芝山千代田駅。そのような中で、露店のようなラーメン屋があった事が意外であった。
駅のすぐ横はフェンス。成田空港の敷地内である。反対側は農地が広がり、駅では時々野菜の即売会が行われている。仕事先へは、この駅が最寄駅なのだが、勤務先の人はこの駅を無視してバスで成田空港第二ビル駅に向かっている。40分に1本ではやはり使いにくい。延長の話もあるが、実現性はどのくらいあるのだろうか。
近代的で綺麗な駅 | |
ジャンボと電車の2ショット | |
名物は「はなわ」と野菜 | |
駅前唯一の店はこのラーメン屋 |