●赤岩渡船
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バスを降りると、すぐに船が待機していた。バスから乗り移ったのは私だけである。船はすぐにスタートして利根川を渡ってゆく。本当は1本見送って、辺りを見物したかったが、対岸のバスの時刻の都合で余裕はなく、そのまま乗船した。利根川の河川は広く、対岸に渡るまで5分程度かかるが、初夏の風を浴びて快適な船旅であった。川を渡り群馬県から埼玉県へ・・・。埼玉県側の桟橋には舫いを固定する職員が待機しており、乗客も3名ほど待っていた。
赤岩渡船は利根川の対岸同士を結ぶ渡船のひつとである。あくまでも地元の為の船であり、「観光船ではない」。乗船だけの利用は禁止。などと言われていたので、私はわざわざ東武伊勢崎線の「館林」からバスで「赤岩渡船」に行き、船で利根川を越えて、再びバスで「熊谷」を目指した。渡し舟であるから、移動にこだわり、片道乗車で東京に戻ってきた。しかし、乗船者の殆どは観光目的であり、そのまま往復していた人もいた。これは禁止されている行為である。
船にはバイクや自転車も載せられるが、利用者は減少しているときく。ただし無料なので運賃収入が減少して・・・という事にはならない。県道の一部というわりには最終が早いような気もするが、当面新しい橋の話も具体化しないようなので、この景色が暫く見る事ができると思う。
館林から「つゝじ観光バス」に乗車する。コミュニティバスのようであるが乗客は本当に少ない。また、殆どは顔見知りのようである。途中大きな郊外型ホームセンターを経由するが、店員さんとも顔見知りのようだった。平日7往復、日祭日5往復の運行であるが、殆ど貸切状態だった。館林から路線バスが消えてしまった理由がわかるような気がする。30分程度で赤岩渡船乗り場に到着するが、バスから船に乗り継いだのは私だけであった。 | |
船は2隻。常時使用されるのは「千代田丸」で23名の乗客を運ぶ事が出来る。船着場の案内によると、 4月1日〜9月30日 午前8時30分〜午後5時00分、 10月1日〜3月31日 午前8時30分〜午後4時30分、 渡船は対岸へ渡るための船です。遊覧船ではありません。県道の一部として運行しておりますので無料です。 遊覧船ではない事がアンダーラインで書かれていて、観光目的で使うなとアピールされている。観光客は有料にすれば良いのにと無責任に思ったりもする。 |
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埼玉県側に到着。群馬側よりも河川敷が広い。 | |
埼玉側は国際十王交通の大型バスが待っている。運転本数も群馬側の倍以上ある。熊谷と館林の街の規模も随分違う。 | |
埼玉側から乗船する際は旗を揚げて、定位置の群馬側から船を呼ぶ。 |