●島村渡船
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船乗り場には、欠航を示す赤い旗。船頭小屋には人がいたので、聞いてみると、9月17日から台風の影響で欠航が続いているとの事。上流からの堆積物が川底にあって安全な運行が出来ないとの事。当初のアナウンスよりも遅れているようだ。それでも、運行開始は翌日らしい。
「折角来てくれたのに・・・。本当はもう運行できるんだけどね」
リベンジは4ヶ月後、季節も変わってしまった。東武伊勢崎線の境町駅に降り立った。古い駅舎では、女子高生がシャボン玉で遊んでいいた。東京からそれほど離れていないが、長閑な雰囲気に包まれていた。無料のシャトルバスで「利根川水辺プラザ公園」で下車。実は、このバスの終点「島村蚕のふるさと公園」は橋を渡って対岸である。渡し船を使わなくても橋を通って行く事が出来る。
島村渡船は、利根川によって分断された境島村の交通を確保する為に運行している。伊勢崎市道(境)6603号線の一部なので、無料であるが、船だけを目的とした乗船は駄目との事である。私は私は対岸の「島村蚕のふるさと公園」を訪れるふりをしたが、実際には前回来た際に訪れている。
「島村蚕のふるさと公園」の付近には「田島弥平旧宅」といわれる古い邸宅がある。「田島弥平」は明治初期に、この地で養蚕産業の発展に活躍した方の屋敷である。現在でも使われている家なので、外から眺める事しかできないが、見事な屋敷である。
対岸からやってきた船は、着岸する事なく折り返していった。船頭さんに気づいてもらえないと船に乗る事は出来ない。乗船の意思を示す為に、黄色い旗を揚げた。まもなく、船がやってきたが、この船の乗客も降りる事なく、そのまま折り返した。観光目的は駄目だった筈だが・・・。
左岸に戻ってきた船は、素掘りのドックに着岸した。船頭さんは堤防付近の船頭小屋に自転車で戻っていった。トボトボと河川敷を歩いていると、再び自転車に乗った船頭さんとすれちがった。振り向くと、対岸に船を呼ぶ黄色い旗があがっていた。
船頭小屋は群馬県側にある。 赤い旗を見て愕然とした。 |
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駅から船乗り場までは無料のコミュニティバスで移動。わざわざ船に乗らなくても、橋を渡って対岸に行けるが・・・。 船は小さく、乗船する為にはライフジャケットが必要である。 右岸側から乗船する際は、自分で旗を揚げる必要がある。これが結構楽しい。 |
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田島弥平旧宅である。外から眺めるだけであるが、地方には、この手の豪邸がいくつもある。 |