●つくばエクスプレス
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地下駅のつくば駅を出発すると、やがて高架線走行となる。つくば駅周辺は近代都市だったが、一歩離れると、未開の田園風景が広がった。地平線まで・・・といっては大袈裟かもしれないが、何処までも続く関東平野の田園風景である。列車は、時速130qで突っ走り、通過駅も減速しない。その走りや車窓は新幹線に通じるものがあって、通勤電車のものでは無かった。
2005年8月に完成した新鉄道「つくばエキスプレス」。他の既存鉄道とは乗り入れを行っていないので、技術の粋を集めた近代鉄道である。現在は最高時速130qだが、設計上は160qで走れるようだ。各駅にはホームドアも設置され、列車は自動運転、通勤電車の概念を覆すような列車だが、面白味は若干欠けるように思える。
途中駅はどれも立派な駅舎や、広いロータリーを持っている。しかし、沿線は全く開発されず、田園のままという所がある。「万博記念公園」、「みどりの駅」、「みらい平」など駅以外に何も無い状態が続く。ただし開業からまだ1年経っていない、今後、どのように発展するのか未知数であるが、大変化する可能性は高い。
さて、列車はそれこそ飛ぶように走る。丘陵地帯は切り通し、田園地帯は高架線・・・。流山付近まで来ると、ようやく昔からの住宅地に出会う。「北千住」、「南千住」という下町を進み、地下に潜り「浅草」、終点「秋葉原」へ。ここまでの所用時間は45分。映画「下妻物語」では東京まで2時間半という設定だったが、つくばエクスプレスの開通により1時間強となったらしい・・・。
つくば駅 | |
飛ぶように | |
どの駅も近代的 | |
切り通しを突っ切る |