●小田急ロマンスカー(VSE)
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2022年3月11日小田急ロマンスカーVSEの最終運用日。前日、自動券売機を操作してみたら、 スーパーはこね9号の指定券を入手できる事がわかった。VSEに乗るのは3度目、小田急ロマンスカーの中ではあまり馴染みがなかった車両ではあるが、気に入った車両だったので名残乗車しようと思った。
小田急ロマンスカーといえば、展望車両、連接台車、走る喫茶室。NSE時代から何度も乗車して、その特別感にワクワクしたものだったが、1996年に登場したEXEではその全てを止めて、普通の特急車両のようになってしまった。それでも快適な車両ではあったのであるが、小田急ロマンスカーブランドとしては物足りなかった。特別なレジャー特急からから通勤でも使う特急へのトレンドが変わっていった。それは小田急だけに限った話ではなかった。
そんな中、2005年に登場したVSEは、小田急のフラッグシップとして、往年の魅力を踏襲した車両であった。されに、車体傾斜制御、操舵台車も取り入れて、走行性能も向上した。しかし、2編成で増備はなく、いくら高性能な車両でも、他の車両と一緒に走っていては、その性能を充分に発揮できない。2018年に登場したGSEでは全面展望こそ取り入れたものの、普通のボギー台車構造となり特別感は薄れてきた。
そんな異端児、保守が大変なのは容易に想像がつき、鉄道車両としては短命である17年で引退という事になってしまった。デビュー当時、飛行機のコクピットからの 放送を真似た派手なアナウンスなど、やりすぎ感があったが、最終日の放送もなかなか派手で。各駅などで社員などから手を振って頂いて、車内からもそれを返したり・・・。まるでイベント列車だった。
複々線区間を行くVSE | |
歴代のロマンスカー、まだEXEは主力で現役なのに、もう引退とは・・・。 |
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サルーン席はフラッグシップに相応しい設備でした。 連接部分の構造も特徴的でしたが、部品の保守ができない・・・というのが残念。 |
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10号車の切符が入手できたのはラッキーでした。 |