離島ファンで神奈川に住んでいれば訪れたくなってしまう東京湾の無人島「猿島」。要塞跡、洞窟・・・・魅力的な要素は沢山あるのだが秘境や離島のイメージを持って行くと幻滅するかもしれない。

猿島は横須賀から船で数分の無人島で、黒船騒ぎの時に砲台が設置され要塞化された。太平洋戦争中も高射砲の砲台になり、トンネルが張り巡らされた本格的な要塞として軍事拠点となった。島の展望台も、昔の見張り台を流用したものだ。トンネルはレンガ造で、きな臭い目的とは反する機能美が有名である。

連休最終日に行ったのが悪かったかもしれない。船乗り場はカップルとファミリーで溢れ、流離の旅人のつもりの私は場違いだった。それは島に渡ってからも同じで、すぐに引き返したくなってきた。最大の目的の要塞跡も補強工事中。僅かにトンネルと切り通しの一部に入れただけだ。天然の洞窟もあり懐中電灯が無いので無限に広がっているように見えたが、実は２０ｍ以下らしい。

少々期待はずれの猿島で、猿島自体より、横須賀の帆船祭りの方が興味深かったりしたが、シーズンオフに訪れればまた違った景色に会えるかもしれない。

猿島航路から眺めた「日本丸」

要塞跡

島の中央部はトンネルで結ばれている

猿島全景

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