●あしがあくぼの氷柱
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秩父には3大氷柱、「三十槌」と「尾ノ内渓谷」は先週訪れたが、秩父の山の中だったので車で訪れざるを得なかった。その点、「あしがくぼ」は電車で訪れる事ができる。折角だから、電車でここを訪問して3大氷柱を全て訪問したい。やはり車よりも電車・・・という事で、秩父鉄道経由で西武秩父駅から芦ヶ久保駅を訪れた。
芦ヶ久保駅は、かつては特急列車の停車駅でもあったが、利用客減少が続き、現在では臨時停車のみとなっている。駅前は広々としており観光バスが何台も止まれそうなスペースがあるが、普段は車の姿もなく、閑散としている。ここを観光拠点として開発する計画だったのだろうと思う。スケートリンクがあった頃は、それなりに賑わっていたのだろう。現在は利用客も西武鉄道ワースト3になっているが、すぐ隣には「道の駅」があり、ここは賑わっており、時代かなぁ・・・と思う。
雪が降った形跡はあるものの、殆ど溶けて茶色い地表を見ながら秩父方面に線路沿いを歩くと、突然銀世界が待っていた。雪ではなく氷というのが不自然ではあるが、よくこれだけの氷柱を作ったものだと感心してしまう。メインイベントは18時すぎのライトアップであるが、白銀の世界と電車の写真も撮りたくて、少し早めの夕方にここにやってきた。
日が落ちてくると、観光客も続々と訪れ、赤や青にライトアップされた氷柱を撮影したり、露店で食べ物を買ったりして、それぞれ楽しんでいた。露店で何か食べ物が欲しかったが、行列が長すぎて諦めた。ライトアップされた氷の中を行く列車の撮影も楽しかったが、夕方の西武秩父線は、「レッドアロー号」、「副都心線直通S-トレイン」、「旅するレストラン52席の至福」、快速急行、急行、ローカル線と、案外沢山やってくる。西武秩父駅までの送り込み回送も含めると、飽きる事なく、次々と運転されている感じだ。最大10両編成の列車が行き交う光景は、とてもローカル線とは思えなかった。
いつまでも撮影したいが、きりがないので適当に切り上げて「レッドアロー号」で池袋まで向かうとする。この日ばかりは駅も賑わっており、窓口で指定券を購入して、道の駅で購入した総菜とお酒を楽しみながら1時間少しの快適な旅をした。レッドアロー号はまもなく引退するので、名残乗車も兼ねた旅だった。
あしがくぼの氷柱、2020年は暖冬で氷が思うように出来ず、開催されなかった。
行き交う西武鉄道の列車。 レッドアロー S-トレイン 急行池袋行き 2020年現在ではレッドアローと急行池袋行きは見る事が出来ない。 |
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色とりどりにライトアップされる氷柱。赤色は少し不自然な気がする。 | |
ローカル列車は徐行する事はないが、旅するレストラン52席の至福は一時停止していた。 | |
芦ヶ久保駅に集う観光客たち。ローカル線の乗客も多いところをみると、西武沿線住民の利用客が大半を占めていたと思われる。 |