●西武鉄道E851(1/3)
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西武鉄道沿線で育ったため、当然、西武鉄道にもっとも興味があり、特急レッドアロー号や私鉄最大級電気機関車E851は誇りに思っていた。小学生の頃、西武鉄道では鉄道黎明期から活躍していた国宝級の輸入電気機関車も活躍していた。しかし、大きく、力強く、そして美しいヨーロピアンスタイルのE851が好きだった。
E851は秩父の山奥からセメントを運び出すために作られた機関車である。山岳区間では急勾配、都心区間では通勤電車の邪魔にならないように高速で走る為、国鉄電気機関車顔負けの強力機関車が生まれたとの事である。
憧れて好きな機関車だったが、あまりに日常的過ぎて、写真も撮っていなかった。いつか撮ろうと思っていたところ貨物輸送の廃止の話が聞こえてきた。慌てて95年の秋に写真を撮ろうとしたが、この頃は平日だけの運転で、運休も珍しくなく、有給休暇をとって撮影に行ったが空振りする事もあった。貨物輸送はダイヤ改正を待たず、96年3月7日にひっそり終了。E851機関車の役割も終わった。
96年のある日、通勤の帰り、西武電車の吊り広告を眺めて眼を疑った。E851機関車が客車列車を牽引するイベントの案内だった。
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JRより貨車を受け取り、秩父へ向かう。(新秋津駅) |
JR武蔵野線からの連絡線を通り所沢へ向かう |
所沢駅 |
プッシュプル運転で秩父を目指す |
各駅の待避線ではカメラの放列を浴びていた |
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