●川越
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埼京線で「大宮」を出ると景色が開けてくる。しばらく水田の中を走り、やがて地方都市のようなく川越駅に到着する。「川越市」「川越」「本川越」・・・駅は3箇所あり判りづらい。まずは東武鉄道と埼京線が交わる川越駅に降り立った。電車の乗り換えでは何度か来たが、観光目的でやってきたのは初めてであった。川越は小江戸と呼ばれる城下町である。
小江戸名所めぐりバスで巡りたかったが、時間が合わずに街を歩いたが、所々に古いお寺がある街は歩いても興味深い。最初に辿り着いたのは喜多院。平安時代から続くお寺であるが、徳川家とつながりが深く、火災で焼失した後、徳川家光により再興された。家光誕生の間、春日局化粧の間も、江戸から移設された。徳川家康、家光があまり好きでない私であるが、興味深く境内を見学した。特に庭が見事であった。
ガイドの人が地元のシルバーであったり、川越が街をあげて盛り上げている事に好感が持てた。私の故郷は東久留米であるが川越のような歴史を感じる場所が無いのが寂しかった。しかし、小江戸と言われ、脚光を浴び始めたのは割と最近だったような気がする。西武の新宿線に「小江戸号」という特急が走り始めて初めて意識したのは私だけだろうか。
川越は東京のベッドタウンでもある。小江戸という風情は残っているが、道路は狭く、大型車が通ると危険である。これが本当に地方なら、遊歩道にして車をシャットアウトするのでろうが、都市でそれは出来ない。観光か生活か、今はかろうじて共存しているが、大きな判断をしなければならない時期が迫っている。
川越付近の車窓はこんな感じ。畑や水田が広がる。 | |
喜多院、観光バスもやってきてかなりの賑わい。 | |
客殿からみる庭は本当に見事だった。桜の時期はさぞ凄いのだろう。 | |
多宝塔。県指定有形文化財に指定されている | |
こういう雰囲気のある建物も多い | |
時の鐘。川越の蔵が並ぶ街並みに立てられており、川越を代表する景色である。 | |
川越の蔵造り家屋が並ぶ中心地。しかし交通量の多い通りに面しており少し危険。 |