●三峯神社

・2022年6月18日  作成
訪れた日 2020年2月23日
 

西武池袋駅から快速急行電車に2時間乗って到着した三峰口駅。ここから三峯神社に向かうが、バスは1日に数往復の過疎路線。鄙びた旅を想像していたが、どうも違うようだ。三峰口駅で待つ人はそれほど多くなかったが、少し遅れてやってきたバスは満員で到着。乗る事ができなかった。臨時便が続行して運行されたが、それも大混雑で、まるでラッシュアワーの状態だった。当然座る事は出来ず、山間部の隘路を1時間も揺られながら行くのは辛い。バスは西武秩父駅から出ており、わざわざ秩父鉄道に乗る必要は無かった。

三峯神社は。関東有数のパワースポットとして人気となり、訪れる人が増えているようだ。2月というオフシーズンにも関わらず、駐車場は車で溢れていた。まだ、駐車場に着いただけであるが。秩父の山奥で、空気が澄んでいてとても気持ちよかった。マスクを外したくなる。変わった形で有名な、三ツ鳥居を通り参道に入る。随身門を通ると境内に入る。色々な末社があるが、まずは摂社を目指す。

青銅鳥居の前にすでに大渋滞。まるで正月の神社のような光景である。20分ほど並んで、やっと参拝する事が出来た。祈る事はただひとつ、先月から騒ぎになった新型コロナが流行らないようにという事である。パワースポットという事であるが、私の年齢になると欲もない。日々、無事であればそれでいい。そのまま帰っても良かったが、日帰り温泉も食堂もある興雲閣を訪れ、温泉に入る。興雲閣の食堂も込んでいたし、祈願の順番を待つ人でごったがえしていた。順番がくると放送で呼ばれるシステムのようだ。

問題は帰りである。13時30分発のバスに乗りたかったが、出発時間よりもかなり前であったが、既に大混雑で、慌てて乗車したが、私よりも後に来た人は乗る事が出来なかった。バスはもう一台待機していたが、これは次のバスの車両であり、今回には充当できないとの事である。

その理由は、駐車場を出てすぐにわかった。三峯神社は山奥にあり、到達するには山間の一本道があるのみである。山頂付近にある駐車場が溢れると、駐車待ちの車が道に溢れてしまう。狭い山岳道路で、詰まってしまうと、戻る事もできない。すでに、道は車で溢れて、スタックしていた。山を登ってくるバスは渋滞に巻き込まれて登ってこれない。折り返し運行が出来ないので、1台予備の車両を待機させていたのだ。

後で調べると、所要時間が8時間になった事があったとか・・・。連休中は6時間遅れの予想が出ている。今回、途中のバス停に並ぶ乗客もいたが、乗せる事は出来なかった。次のバスに乗れる保証もない。こんな事で良いのだろうか・・・。バスを増発すれば良さそうであるが、山奥のローカルバスである。予備車も乗務員もその為に用意する事は出来ないだろう。かつては麓から三峰ロープウェイがあったが、2007年に施設老朽化により廃止されている。もし、残っていたらこんな事にはならなかっただろう。

バスは三峰口で秩父鉄道に接続するダイヤであったが、ギリギリの到着となり、秩父鉄道に乗れた人はほんの少しだった。


秩父鉄道の三峰口駅。ここまで西武鉄道からの直通列車で来たが、西武秩父駅からバスが出ており、そちらの方が乗り換えが少なく便利である。

また西武バスは、秩父エリアでは西武観光バスという会社が運行している。株主優待券が使えず、計画が狂ってしまった。
本文でも書いたが、渋滞対策として、下り用にバスを用意しておく必要がある。

また、少しずつではあるが、運行本数が増えている。ローカル路線にしては異例の事である。
三ツ鳥居は正式には複雑な通り方をしなければならないが、知らなかったので、普通に直進してしまった。

山奥にゆくほどに厳かな雰囲気になる。が、参拝客が長蛇の列をなしていた。ちなみに、富裕不要の旅行は中止してくれと都知事が言った直後の休日であった。
毎月1日限定の白いお守配布は人気があったが、大渋滞を引き起こしてしまったので中止になってしまった。自家用車が無い人は、登山道を歩いて来るしかないのかもしれない(2時間半ぐらいかかるそうだ)。
歴史ある神社であるが、爆発的ブームになったのは最近の事である。もし、ロープウェイがまだ残っていたら、廃止の憂き目に合わなかったかもしれない。

しかし、このブームはいつまで続くのだろうか。山奥の神社は神秘的であって欲しいとも思った。
奥宮遥拝殿から見る景色。下界が開けている。付近に高い山があるので、関東平野を一望・・・という感じではないが、良い眺めである。


奥宮は妙法ヶ岳の山頂にある。登山の装備も無かったし、時間も無かったので今回は訪れなかった。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)

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