●鷲宮神社・ワシクリ
|
私はどちらかといえば「乗り鉄」であるが、北斗星号が無くなると聞いて、乗れないなら撮影してみたいと、「撮り鉄」の間で有名な撮影地、ワシクリ(東鷲宮駅−栗橋駅間)を訪れる事が多かった。ここは駅から遠く、30分ぐらい歩かねばならない。あたりは農道が続き、車を停める場所は皆無である。車で違反駐車している人は多いが、私は行きはタクシー、帰りは徒歩という事が多い。
鉄道ファンで有名なこの場所であるが、武蔵国鷲宮神社が有名である。由緒正しい神社であるが、別の意味で有名である。この日も、駐車場にはいわゆる痛車(自家用車の車体にアニメ・ゲームなどのキャラクターをペイント)が停車していた。境内に入ると祝詞をあげてる一団の中に、場違いな格好をした若者も発見した。ここはアニメ「らき☆すた」の舞台となったところ。所謂、聖地巡礼の若者が大勢訪れるようになった。
初詣の参拝客数は、アニメ放映前は13万人であったが、放映後は、30万人、そして2011年以降は47万人と推移していった。ここを訪れた2015年の正月も47万人だったとか・・・。「らき☆すた」を観た事が無いので、コメントできないが、凄い事だと思う。ちなみにアニメでは鷹宮神社(実在するのは鷲宮神社)という事になっているらしい。
付近は水田が広がる埼玉県の何の変哲も無い郊外であるが、「撮り鉄」やアニメファンが集まる、マニアックな場所になってる。ちなみに、東武鉄道の鷲宮駅では、早朝から自転車の貸し出しサービスがあり(6時から〜22時30分)、違反駐車を巡り、地元の方や、警察とトラブルを起こさなくても鉄道の撮影も可能である。私も利用した事がある。
鷲宮神社。このような痛車もいた。私も自分の車にささやかながら、鉄道関係のラッピングをしているので気持はわかる。 | |
ここが一番好きなのは、水田と列車を撮る事が出来る事。下り北斗星、カシオペアは17時過ぎにここを通過するが、夏場であれば充分撮影可能である。 また、上りは8時半頃、ここを通過するが、撮影してから大急ぎで時差出勤した事も何度もあった。 その割には会心の作品は無い。乗り鉄なので、大きなカメラは持ちたくないし、小型のカメラで撮影していたが、高速で走る列車にピントが合わなかった。 |
|
田植えの頃から刈取りまで、それぞれの季節を行く北斗星とカシオペア号を撮影した。銀ガマのカシオペアは格好いいし、青ガマの北斗星も似合っているような気がした。 この付近はコンビニも無く、すなわちトイレも無い。長時間待機して撮影するには不向きである。腹痛に襲われながら近所の大型スーパーに駆け込んだ事がある。 また東鷲宮駅付近には百観音温泉があり、夏場はここで汗を流してから帰宅する事もあった。 |
|
水田を行く列車もいい。カシオペア号や北斗星号がいなくなると撮り鉄の大半は帰ってしまうが、こういう写真を撮るのも良いのではないかと思う。 |