●JR東武直通特急
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JR宇都宮線を走る特急列車に揺られる。かつての東北本線の特急型車両は改造されてグレードアップされているが、座席の床面かさあげはバリアフリーの時代にはそぐわない。シートピッチと窓割りもあっていない。それでもオリジナル車両よりはかなり快適に過ごせる。やがて、「栗橋」のデッドセクションでJR線より東武線に乗り入れる。車窓の雰囲気が少し変わった気がする。特急「日光1号」は池袋から2時間弱。JR日光駅を間近に眺めながら、東武日光に到着した。やはり不思議な光景である。
ライバルとしてしのぎを削った両者が乗り入れを実施したのは2005年3月18日。鉄道会社同士で争う場合ではなく、お互いに協力しあいながら自動車に対抗しなければならない時代になっていた。東武はエースの「スペーシア」、JRはかつての長距離特急車両の改造車を投入した。JRが見劣りするのは否めないが、車両の塗装もスペーシアに合わせるなど心意気も感じる事が出来る。
帰りは「鬼怒川温泉」から「スペーシアきぬがわ6号」で戻る。全車グリーン車みたいな豪華列車は、JRとはレベルが違う。もっとも、バブル時代の名残のような車両で、最近では利用客減に悩んでいるとも聞く。登場時代はもてはやされた車両であるが、デビューから20年・・・・。若干、疲れが見えているのは否めない。それでも快適である事はかわらず、巨大な窓から見る車窓は格別であった。池袋着が名残惜しかった。
JRと東武のデッドセクション通過時に室内灯が消える(電気方式は同じだが・・・・)。この車両、かつては直流と交流の切り替え区間で同じようにデッドセクションを通過していた。 | |
終点「東武日光着」 | |
JRと東武の両雄が並んいる光景は不思議である。 | |
これはJR側の予備車 | |
帰りは鬼怒川温泉からスペーシアで・・・。 | |
池袋で下車する。JR線の奥には東武東上線の池袋駅が見えるのが面白い。 | |
JR車両の走行風景 |