●日光東照宮
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私は豊臣秀吉が好きで、真田幸村が戦国最強の武将だと信じている者である(とはいえ幕末は薩長嫌い矛盾しているのだが・・・)。したがって、家康が眠る日光東照宮には興味が無かった。いつものように、列車が日光に着いたから・・・という事で東照宮の参拝にやってきた。
東武日光駅からバスで向かうが、意外とバスは大混雑で下手すると1本待つような盛況。最近では、どの観光地でも駐車場はマイカーで混雑しているが、バスは閑古鳥が鳴いているという光景を多く見ていた。この盛況が少しうれしかった。東京に近いという事と、国際的観光地で外国人観光客が多いのがその理由であろう。バスの乗客は外国人がかなりの割合を占めている。その割には、運賃支払い方法が、日本独自とも言える整理券方式なので慣れない人には戸惑うだろう。
東照宮には国宝が多く、その美しさは見事であるが、何よりも素晴らしいのは、山の自然と動物の調和であろう。ここには多くの動物が描かれている。3匹の猿、「眠り猫」は見ていてほのぼの・・・。他にも十二支や像の動物が彫刻されている。薬師堂では「鳴き竜」の声も聞こえる(拍子木の音が反響する)。
家康の墓である奥宮、銅宝塔へは山道を歩かねばならないが、ちょっとしたハイキング気分だ。世界的には家康がどれだけメジャーだかわからないが、英雄が神様になってしまうというのは日本ぐらいではないだろうか。ちなみに、1998年の正月に、ここで初詣をしたが、家康に何を願うのか・・・と思ってあまり真剣に祈らなかった。
JRの日光駅の方が歴史的建造物として有名であるが、山小屋風の東武日光駅も素敵だ。 | |
杉並木の中を歩いていると神聖な気持ちになる。 | |
中国人の観光客が圧倒的に多かった。 | |
これが眠り猫。猫も眠る平和・・・という意味があるとか。 | |
国宝の「陽明門」 | |
3匹の猿。「見ざる」「聞かざる」「言わざる」。かつて通っていた大学の近くにあった「野猿」というホテルに同じものがあったような(通学中に外から垣間見ただけだが)。 |