●旧国立競技場
|
球技を見るには中途半端、設備も悪い。アスリートにもあまり評判が良くないと聞く。しかし、正月の大学ラグビーを毎年のように観戦していた時期もあり、国立競技場には愛着もあった。
国立競技場の建て直しが発表された時、東京オリンピックよりも2019年のラグビーワールドカップでの使用に期待した。あの中途半端な競技場が、世界に誇れる競技場になると期待できたからだ。しかし、それは改築でも良かったのでは・・・とも思った。
最後のイベントが5月31日に開催された。サッカーの後にラグビーの試合が行われた。早稲田大学と明治大学の各年代別の対抗戦であった。たしかに、ラグビーは80年代には大人気であったが、最近は人気の凋落が激しい。そのラグビー、ましてや、一部の大学のOB戦が最後のイベントを飾るというのは納得できないものがあった。早稲田大学は全ての年代で勝利したが、喜んだのは早稲田ラグビー部を経験した森喜朗・東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を中心とした方々か・・・。
ここを最後に訪れたのは、競技場に降りる事が出来るからであった。一部の、優秀なアスリートでなければ降り立つ事の出来ないピッチに入る事が出来た。多くの人が芝生に寝転がっていたが、私も靴を脱いで裸足でピッチを歩いてみた。
この頃は、新国立競技場建設に問題が山積みである事は報道されていなかった。結局どうなるのかはわからない。しかし、ラグビーのワールドカップを新競技場で見る事を楽しみにしていた私からすると残念である。あのまま作れという訳ではない。改修で良かったでのは・・・そう思わずにはいられない。
サッカーの次にラグビーのイベント。最後の球技はサッカーの方が相応しいような気もしたが・・・。 ラグビーのポールを立てるシーンを初めて見た。大掛かりな作業である。作業中にブルーインパルスの飛行が行われた。出来れば5輪を描いて欲しかったが・・・。 |
|
オール早明戦が最後のイベント。一部の人は面白いかもしれないが、両校に思い入れが無い私としては、あまり関心が無かった。 それにしてもノックオンなどのミスが多く、やはり普段から鍛えていないと駄目だと思った。 聖火リレーにラグビー界のエース、大畑大介氏が登場。世界でも有名な方である。彼以降、ラグビー界にエースが育っていないのが心配。 |
|
谷村新司氏、森山良子さんのミニライブ。聖火が消えてイベントは終了。 そして、グラウンドに下りる事が出来た。靴を脱いで裸足で歩く人、寝る人、皆、それぞれの思いで国立競技場を感じていた。 一部の、選ばれしアスリートだけがこのピッチに立てる。まさしく聖地であった。 |
|