荒川ロックゲート

・2016年2月19日  作成
  
訪れた日 2015年9月19日
       

東京メトロに乗っていたら、荒川ロックゲートの公開イベントの知らせを見つけた。東京にある閘門(水位の異なる河川を結ぶ水門)の事は知っていた。折角の機会なので訪れてみた。

東京の下町には運河が多く、かつては水運が盛んだった事がわかる。しかし、鉄道や道路に変わり、一度は廃れてしまった。しかし、災害発生時に水運は有効だと見直されつつある。ただし、荒川と隅田川を結ぶには問題がある。バイパスとなる小名木川は地盤沈下が激しい、ゼロメートル地帯を流れているので水位を下げている。この為、ふたつの閘門(荒川ロックゲート、扇橋閘門)が必要となっている。

ゲートの前はで色々なイベントが開催されていたが、イベント船を中心に色々な船がやってきた。門の真下は水が滴り落ちるので、外にいる乗客は傘をさしているのが面白い。また、信号機があり、赤の場合は停船しなければならないが、動いてしまい、注意されている船もあった。

ゲート上部から、ゲートの稼動光景も見る事が出来た。なかなかの迫力であるが、思ったよりも静かに動いていた。この区間を通過するには20分を要するとの事である。このゲートがフル活用されるような災害が発生しない事を願う。

最寄駅は都営地下鉄の東大島駅。都営新宿線が開通した当初はここが終点だった。写真の10-000形が格好良く、この車両に乗りたくて、フリー切符を使い、この駅まで来た事があった。

その10-000形も引退が迫っており、左のように新型車両10-300形と連結されていた。しかし、その新型車両も、旧型と運命をともにしたとか・・・。
10-000形のデザインは今でも格好良いと思う。都営地下鉄は3線あるが、デザインは、その時代に応じて、共通化されている。

試作車は浅草線の5200形そっくりであった。
旧小松川閘門、1930年(昭和5年)に完成し、1976年(昭和5年)に廃止された。現在は片側の水門だけが残っているが、殆ど埋まってしまっている。

保存しているというよりも残ってしまったような雰囲気。


一度は途切れた荒川と隅田川(旧中川、小名木川経由)を結ぶ水路であったが、震災などの災害発生時、水路が有効である事が見直され、小松川閘門は荒川ロックゲートとして2005(平成17)年復活した。


荒川と旧中川の最大で3.1メートルの水位の差があるので、この二つのゲートで水位を調節する。パナマ運河と同じ仕組みである。

右下の写真は、ゲート上部から撮影したものである。左の水面が低い事がわかる。


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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