業平橋駅の地上ホームを知ったのは９８年くらいだったと思う。仕事の帰りに地下鉄押上駅と連絡していると知って、東武線を降りた。本線は高架を走るが、少し離れた地上に２面３線のホームがあり、始発列車が客待ちをしていた。客は疎らで、寂れた駅と巨大ターミナルの雰囲気は両国駅に似ている。東武浅草駅が６両編成しか入れない為、ラッシュ時の１０両編成は手前の業平橋で折り返す為に作られた設備だと知ったのはその後のことであった。

東武線と地下鉄半蔵門線が乗り入れれば、この設備は不要になる。早く撮影に行かねばと思っていたが、あまりに身近なため、忘れていて気がついいたら地下鉄が開通。この設備は閉鎖されていた（地下鉄押上駅と業平橋駅を結ぶ連絡通路も廃止されてしまった）。かつての荷物扱い設備跡といわれた地上ホームの雰囲気が好きだったゆえに残念な気がする。

東武線の北千住から浅草までの各駅は、どこも寂れた下町の雰囲気が漂っていたが、半蔵門線の乗り入れで、業平橋駅のように再開発される事があるのだろうか・・・。

廃止案内

廃止されたモーム横をかすめる「スペーシア」

廃止されたホームを眺める

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