●青梅線(むさしの奥多摩号)

・2014年3月15日  作成
  
訪れた日 2012年11月24日

クロスシートの車窓から見る青梅線の景色は新鮮だった。紅葉を期待して列車に乗ったが、常緑樹である杉林ばかりで、少々がっかりした。昔は紅葉に覆われたであろう奥多摩は、植林によって季節感も無くなってしまった。そして、花粉症の元凶にもなっている。それでも、渓谷沿いの景色は美しく、青梅線の車窓を楽しむには、ロングシートの電車よりもこちらの方が適していると思う。

青梅線で青梅よりも奥地に行くのは久しぶりである。青梅線で思い出されるのは小学生の頃に乗った特別快速「おくたま」。今のホリデー快速の前身であるが、味気ない通勤型の101系にヘッドマークもついていて格好良く見えた。7両が「おくたま」で3両が「あきかわ」。拝島駅で分割併合していた。西武沿線の私達は拝島駅から西武線から青梅線に乗り換えた筈だ。

さて、今乗車してるのは快速「むさしの奥多摩号」。大宮から武蔵野線、中央線経由で青梅線に入る臨時列車である。ハイキングコースも豊富な青梅線。私鉄であれば有料指定席特急が走っていてもおかしくないが、行楽列車は臨時快速ばかり・・・。その中で、クロスシートのこの列車は旅の気分が盛り上がる。どういう訳か、大宮を出た頃はガラガラであったが、終点も近い御岳駅からハイカーが大量に乗車して満員になった。

終点の奥多摩駅は山小屋風の駅舎が旅情を誘う。駅の奥にはセメント工場のような工場が見えた。かつてはこの駅から石灰石を満載した貨物列車が南武線経由で浜川崎駅まで運行されていた。真っ白に汚れた貨車を南武線で見た事を覚えている。工場は現役だし、ホッパも残っているがもう貨物列車が青梅線を走る事はないだろう。


大宮を出て、短絡線を経由して武蔵野線を行く。
青梅線に入ると深い谷を行く。紅葉の時期ではあるが、杉林が目立つ車窓だった。
115系はこのような景色に合っているような気がする。スカ色も個人的には好きだ。
奥多摩駅の奥には石灰石の工場がある。かつてはここから貨物列車が出ていた。
奥多摩駅からバスで山を目指す人は多い。この日もバスは盛況であった(かつては雁行運行していたと記憶している)

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


back