通勤電車で渡る大きな河川。東京都と神奈川県の境・・・。東京都で育った私としては、多摩川は東京だと思ってしまう。幼い頃は父に連れられてボートに乗った。青春時代は河川敷でバーベキュー、花見、サッカー、ラグビーと色々と印象深い川である。源流である、奥多摩の小河内ダムや奥多摩湖も子供の頃のハイキングコースだった。
そんな多摩川を渡る鉄道橋は幾つもあり、電車で越えた事は何度もあるが、あらためて写真を撮ってみようと思った。また、今、住んでいる河口付近から故郷の多摩を目指す旅にもなった。(グレー部分は近日公開予定)
●京浜急行
現在の住まいから近く、毎日渡っている鉄橋。品川方面から帰宅の電車に乗り、住宅密集地から高架線、そして多摩川に飛び出す時に、いつもホットしている。写真は出勤前に途中下車して撮ったものである。
●JR東海道
湘南電車が無くなる・・・。寝台特急が廃止される・・・。記録に残したい。そんなつもりで撮った写真だったが、東京にもこんな開放的な場所があるのかと驚き、そして川を遡上するきっかけになった。
●JR横須賀線
横須賀線なのか、湘南新宿ラインなのか・・・。
●JR新幹線
両親の仲人が住んでいるマンションが河川敷にあった。そして幼少期に連れられて河川敷から見た新幹線が印象的。それ以来、新幹線に乗る度に河原を眺めて子供時代を思い出すのであった。
●東横線
富士山に沈む夕日のシルエットが欲しかった。残念ながら撮影時には富士山は見えなかったが、夕日に沈む鉄橋のシルエットを見ていると泣きたくなる衝動にかられた。
●田園都市線
南武線を使って多摩川の遡上を続けた。撮影時に田園都市線との乗り換え駅の武蔵溝ノ口駅で、ストリートライブを行っていた歌姫に思わず足が止まった。「いわさききょうこ」さんというシンガーソングライターだった。鉄橋と「いわさききょうこ」さんは無関係であるが、鉄橋の印象より歌の印象に満足したものだった。
●京王相模原線
満開の桜の下、仲良く花見をするカップルばかりの中で電車に写真を向けている自分が悲しくなった。急いで撮影して切り上げてしまった。
●小田急線
子供の頃、父に連れられ多摩川のボートに乗った記憶があった。鉄橋を走る鉄道が印象に残っていたが、何処の鉄橋だか覚えていなかった。この鉄橋を見た時に、子供時代の事がフラッシュバックした。ただし、鉄橋の付け替えが行われ、懐かしい鉄橋は解体工事の真っ最中だった。
●JR南武線。武蔵野線
これも子供の頃に、河川敷から電車を眺めた事があった。当時の南武線は茶色の電車が多かった。南武線は鉄橋だが、並走する武蔵野線はコンクリートの味気ない橋である。乗っているとトンネルから飛び出して広い河原に出るので楽しい路線であるが・・・。
●京王線
古い写真で恐縮だが、多摩川と京王の名車5000系という組み合わせが最高に好きだった。当時は普通電車で細々と走っていたが、たまに特急などの優等列車にも入る事があった。
●多摩都市モノレール
まるで空中遊泳しているようなモノレール。鉄橋とはちょっと違った感じだが、これも橋なのだろうか
●JR中央線
このあたりまで来ると、水量が少ない時は石伝いに多摩川を横断できたりもする。中央線の特急に乗って、多摩川鉄橋を渡る時、車窓から見える富士山が好きだった。
●JR八高線
山が迫り川幅も細くなる。単線の鉄橋はローカル線の雰囲気が溢れている。付近には頻繁運転の中央線や多摩モノレールも走っているのに八高線は電化されてもローカル線から脱皮できないでいるような気がする。
●JR五日市線
この辺りは多摩川によって削られた河岸段丘をハッキリ認識できる。多摩川の鉄道橋としては一番奥の鉄橋だが、さらに遡上すると、川は青梅線に沿って奥多摩湖から流れてくる。青梅線は川と並走するが渡る事はない。