●東京灯標
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1990年
15年前の小笠原からの帰路、船上から、海上に浮かぶUFO型の建物を垣間見た気がした。ただし、アルバムにはそのような写真が無かった。そのため、気のせいかと思っていた。たまたま、ある写真をスキャナーでキャプチャーすべく15年ぶりにネガを眺めてみると、気のせいだと思っていた画像が映っていた・・・。その頃は興味が無くてプリントもしていなかったのだ。
画像のUFO型の建物は東京灯標という。羽田沖に設置された灯台で、日本航路標識協会のページによると、細長い灯台と、貝殻型の見張り室から構成される施設は、デザイン灯台のひとつとして1969年に誕生。『東京港の安全と発展を祈念する「男性と女性」をイメージ』とあるが、あまりにも直接的な表現・・・。
古いネガをトリミングしたために画質は悪い・・・。間近で見ようと思えば、船に乗るか、超望遠レンズしか手が無いので、あえてこのまま掲載するしか無かった。
2005年
機会があって、海上自衛隊の護衛艦で東京湾内を周遊するチャンスがあった。自衛隊とは言いながら、実質的には軍艦だし、色々な意見もあろうとは思うが、変わった乗り物としては興味があり、東京湾内という事は東京灯標に近づけるかなぁという期待も込めて参加した。
晴海埠頭を出発した護衛艦「たかなみ」は、ゆっくりしたペースで湾内を進む。ブリッジも見学させて頂いたが、気象状況を示す黒板に、東京灯標の文字があり期待が膨らむ。
今回は、企業の招待のためか、参加者は普通の人が多く、いわゆる軍事マニアさんは皆無で、とても平和でノンビリした雰囲気で時が流れた。やがて、羽田沖。左舷に海に突き出た異様な建物が見えてきた。天気が悪く、見通しが悪いのだが、近くを通ったので、見張り室や、灯台の構造を肉眼で確認する事が出来た。
ついでに、「船の科学館」に保存されている「安乗埼灯台」と「大瀬埼灯台」を海から眺める事が出来た。保存灯台なので窓が陸に向いているが、海から見ると後ろを向かれているようで違和感があった。
画質が悪くて申し訳ない・・・。 |
晴海埠頭を出航 | |
東京湾の赤灯 | |
東京灯標が見えてきた | |
全方向灯台は珍しいのでは | |
大瀬埼灯台 安乗埼灯台 |