梅70

・2017年4月8日  作成
  
訪れた日 2015年12月19日
       

走行距離がどんどん短くなり、そのうち廃止されるのでは・・・と思っていた都営バス、最長距離路線。ガラガラかとおもいきや、車内は高齢者でいっぱい。聞こえてくる会話から推察すると、みな長距離利用者のようだ。理由はすぐにわかった。東京都シルバーパスの利用者であろう。始発の花小金井駅から青梅駅まで電車だと50分483円。バスはその倍かかるが、シルバーパスが使えるバスは無料である。

都営バス最長距離路線として知られている「梅70」。かつては、阿佐ヶ谷駅から青梅車庫間の約40Kmの路線であったが、次第に短縮され現在は、2015年(平成27年)4月から花小金井駅北口から青梅車庫間に短縮された。ちなみに、花小金井駅は実家の最寄駅。これは乗らねば・・・。

廃止された走行区間をカバーするバスが。西武バスの「吉61」。定刻より5分遅れの10時25分、吉祥寺駅を出たバスは青梅街道に入り、11時に花小金井駅に到着。ここで、いよいよ「梅70」に乗り換える。11時47分に満席で出発したバスは、混雑する青梅街道を進む。車で運転する事も多い青梅街道であるが、バスで行くとまた雰囲気が異なる。

14分遅れの12時32分、東大和市駅前からは、車内は立ち客も出る混雑ぶり、部活の移動中だろうか、バスに乗りなれない若者もいて下車する際に、手間取って運転士に注意されていた。都バスは運賃均一が基本であるが、この区間は整理券方式である。奈良橋バス停で大量下車。何があるのだろうか? 既に22分遅れの12時50分である。

次第に車窓は丘や農地が目立つようになってくる。13時29分。32分遅れで平松バス亭を出る。いつしか、車内はガラガラになってきた。道の空いてきたが、バスは遅れを取り戻そうとはしない。ほぼ1時間間隔で走るバスであるが、これほど遅れると、バス亭で待つ人はさぞ大変だろう。長距離バスはこのようなデメリットもある。

開けた景色の中を進んできたバスだが、集落の中に入っていく。やがて青梅駅前に到着。バスの目的地はここまででるが、バスはこの先の青梅車庫まで行く。13時52分。到着。同じ梅70系統でも、渋滞の影響が小さい、小平駅入口を起点とするバスが迫ってきていた。将来、梅70は全て小平駅入口発となるのではないだろうか。

西武バスが幅をきかせていた花小金井駅前に都営バスが加わった。
都営バスは高い乗車率で出発したが、シルバーパスの利用者が圧倒的に多く、儲かっていないように推察される。
スカイタワー西東京を右手に見ながら走る。このタワーは実家の近くにあり、電車の中からこのタワーを見ると、家に帰ってきたと思う。

下の武蔵野神社も、初詣で毎年訪れている神社である。

西武新宿線を渡る。ここはS字カーブになっていて、子供の頃から西武線を眺める定番となっていた。私が鉄道ファンになったひとつの理由もここにある。
青梅街道駅で西武多摩湖線と交差する(右)。
この辺りは、西武線の支線が複雑に交差する地域で、西武国分寺線を踏切で、西武拝島線を高架で交差する。






西武バスと併走する区間も多く、バス停が並んで立っている事が多い。

古い映画看板が街に溢れている青梅駅前に入ってくると終点も近い。


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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