●江崎灯台
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橋でつながっているとはいえ、淡路島に渡ると神戸の都市とは様子が違う。そして徳島を結ぶ高速道路を降りると、車の交通量も減り、道も狭くなる。いわゆる漁村という風景が広がる。しかし、明石海峡を挟んだ対面には都会の街並みが見える。そんな場所に小さな公園のような場所がある。そこから山道を登ってゆくとドッシリした古い形の灯台が海を見つめていた。
江崎灯台は1871年(明治4年)に点灯、1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災で被災したが、今は修復されて、往時の姿を保っている。しかし、登山道の階段は修復したとはいえ、災害の爪痕を残しており、どことなく廃墟の雰囲気があった。インター付近で、交通の便も良さそうだが訪れる人もあまりなさそうだ。これが岬だったりすると人も呼べるのだろうが・・・。
淡路島はそれほど大きく変わっていないと思うが、明石海峡を隔てた神戸は点灯時から大きく変貌を遂げた。その最たるものは、右手に聳える明石海峡大橋であろう。この橋が出来た事により淡路島も影響を受けた。別荘も分譲され、観光客は増加した。江崎灯台はそんな淡路島の歴史をだまって見つめている。自ら被災した灯台、もし何か語る事ができるのであれば何を伝えてくれるのであろうか。
灯台のモニュメントが目印 | |
草木に覆われ見えない案内板 | |
まるで廃寺のような山道を登る | |
ドッシリした形が古い灯台らしい | |
100年以上海を見守っていた | |
明石海峡大橋が間近に見える |