●タンゴエクスプローラ
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1990年4月1日、JR宮津線が第三セクターとして生まれ変わった際に誕生した「タンゴエクスプローラ」。オールハイデッカー。ゴールドメタリックの塗装、流線型の先頭車に展望車。JR気動車を凌ぐ性能。豪華なリゾート特急の誕生は話題になった。当初は山陰本線を経由していたが、現在は「新大阪」―「宮津」、「久美浜」を結んでいる。
デビュー時は人気があったが、996年3月16日、宮福線電化の結果、宮津行きに関しては全線電化区間を走る結果になってしまい、このリゾート列車をもてあまし気味のようにも思えてならなかった。時代の移り変わりが激しいとはいえ、少々不運のような「タンゴエクスプローラ」。気にはなるが、首都圏在住者には縁遠い列車ではあった。
仕事で福知山線の柏原に行く事になった。狙ったわけではないが、新大阪20時5分発の「タンゴエクスプローラ3号」に乗れる機会に恵まれた。スーツ姿乗り込むリゾート特急はあまりに不釣合いだが、ついつい仕事を忘れてはしゃいでしまった。同僚も、鉄道が決して嫌いではないので楽しい出張になった。
それにしても登場から10年、車両は内外とも、かなり痛んでいる。ムーディで有名だったフットライトは点かないし、読書等も点灯しなかった。このような豪華列車はメンテナンスが大事なのだが・・・。それにしても、ハイデッカーの車両は階段だらけ、バリアフリーが重要な時代にはマッチしない。天窓はあるが荷棚が無い車内では、荷物は専用置場に置くのだが、座席スペースを削っている訳でなんと贅沢な造り、バブルを感じる。
展望が売り物の列車。景色が見えない夜間に乗ったため、折角のハイデッカーや天窓からの景色が楽しめなったのが残念。辛口なコメントを書いたが、好きな列車ではある。リニューアルして活躍して欲しいと願う。
ロケットみたいなデザイン |
空席が目立つ3号(網棚が無く天窓がある) |
連結面から1〜3号車を眺める |
ホームの方が高い(危険) |
前面展望は素晴らしい筈 |