●空中庭園(梅田貨物線)
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大阪駅の真横にある空中庭園。90年代初期、ここを訪れるつもりで真下まで来たが、色々あって結局、登る事は無かった。 しかし、付近を歩き回って写真を撮ったらしい。古いアルバムに写真が残っていた。それから20年後、空中庭園を登る機会があった。
梅田スカイビルという2棟の高層ビル。この高層ビルを繋ぐように設置された屋上の展望台が空中庭園である。大阪の中心は「キタ」か「ミナミ」か・・・。今でも競争が激しいが、芸術・文化の中心といえば「ミナミ」という印象だったが、「キタ」にこのような施設が出来た事は、当時、驚きを感じていた。
高層ビルの展望台は多く存在するが、屋外というのは珍しいのではないだろうか。ニューヨークのエンパイアステート・ビルを彷彿させる。そして、神戸方面に目を向けると、六甲山が迫り、市街地に下りてゆく飛行機が間近に見える。大阪港も良く見える。「ミナミ」の方角を見るとビル郡が目立つ。その真下に巨大な更地の空間が見えた。2013年3月31日で廃止された梅田貨物駅の跡地である。
梅田貨物駅は、大阪駅の真横にあった巨大な貨物駅である。国鉄の汐留貨物駅のような存在だったのだろう。大都市の、主要駅の真横に、これほど巨大な貨物駅があり、それが昨年まで現役だったという事が信じられなかった。駅が廃止された事により、24ヘクタール(東京ドームが5個以上)の超一等地が生まれた事になる。しかし、鉄道ファンであり、物流に携わる仕事をしている身からすると、少し寂しい気もする。
この空中庭園には、望遠レンズを持った航空機ファンや、阪急電車を狙う鉄道ファンの姿を見かけた。この日は風も無く、屋外でも快適であったが、屋内の喫茶室で阪急電車を眺める事も出来る。あの時、空中庭園に登っていたら、現役時代の梅田貨物駅を俯瞰できた筈だった・・・。
庭園という表現から、てっきり日本庭園が屋上にあるのかと思っていたが、屋外の展望台だった。 梅田貨物駅跡地と、そこにつながる貨物線の跡地がポッカリとビル郡の中に空いていた。 |
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阪急電車の3複線区間(奥から京都線、宝塚線、神戸線)。3本揃って走ってくるシーンを撮りたかったが、微妙にタイミングが合わない。この日はコンデジしか持っていなかったので、あまり上手く撮れなかった。 |
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伊丹空港に飛行機が降りてゆく。街中にあるので、乗っていても、見ていても怖いが、都市部にあるのが魅力。この空港がある為に、関空の利用率が伸びないのもわかる。 下は梅田貨物駅横を走る梅田貨物線。 「はるか」や「くろしお」が行き交うが、都市のど真ん中の踏切は邪魔だと思われる。 奥のコンテナは梅田貨物駅に置かれたものである。私が持っている梅田貨物駅の写真はこの2枚だけである。 |
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