●汐見橋(汐見橋支線)
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大阪ドーム最寄駅である汐見橋駅。近所には地下鉄も走る。難波から歩いて行ける距離にある南海電車のターミナル。しかし、駅を見て驚いた。地方ローカル線も顔負けのローカル駅。日曜日の夜9時過ぎであったが、電車を待つ客がいない・・・。1人もいない。駅舎はまるで廃墟。駅の観光案内番は昭和30年代(1950年代)のもの・・・。しかし、ここは大都心のド真中・・・。
本当に廃墟とみまごうこの駅は、かつては南海高野線の起点であった。それが難波に移ってからこの状態だ。びっくりしながら列車を待つ事20分。私達以外にもう1人だけ客を乗せた2両編成の列車は高野線との接続駅岸里玉出駅まで走る。列車密度も疎らなこの路線だが驚いた事に全線複線である。何だか哀れな感じがした。
2004年の出張の折、再び汐見橋を訪れた。今度は明るいうちに・・・と思っていたが、秋の夕暮れは早く、やはり暗い時間帯になってしまった。と、いっても17時ごろ、今度は少しは活気が見られるかと思っていた。
電車を待つこと20分ぐらい・・・。その間に客は皆無、折り返しとなる電車に乗ってきた人も一人。これでも大阪環状線の内側にあるターミナルである。最近元気のない南海電鉄。いよいよ心配になってくる。途中駅で目を見張ったのは木津川駅。貨物ヤード跡を持つ大きな駅だが、当然のように乗客は皆無。これは衰退した古いローカル線でよく見かける、「兵どもが夢の跡」の風景だ。暗くて写真が撮れないのが残念。
この後、南海電鉄のローカル線にいくつか乗ったが、やはりここが一番寂れている。廃止にならないのは、汐見橋から延長計画があるためであるが、この計画が中止されるような事でもあれば・・・。
駅外観 | |
昔の沿線案内 (昭和30年代) |
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昔の電車が走っていた頃 | |
エアポケットとはまさにこの事 | |
高速道路の下、無人の電車が往来する | |
忘れ去られたかのような駅が続く |