●多奈川線
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「深日港」の長いプラットホームは、2両編成の電車には立派すぎた。駅前の港と、古い旅館がかつての繁栄を連想させる。「深日港」を出発するとすぐに終点「多奈川」。1面2線の長いプラットホームも仕切りが入れられており、もう長大編成の電車が乗り入れる事が出来ない事がわかる。
多奈川線が淡路島連絡鉄道として、本線からの直通列車を受け入れていたのは1993年(平成5年)というから、わずか10年前の事だった。それゆえ、かつての繁栄の跡が生々しく残っていて、余計に哀れさが感じられる。淡路島に渡るフェリーは、泉佐野港、関西空港経由になり深日港から去っていった。おそらく、深日港を使うフェリーは無くなってしまったと思われる。
旅をしていると、こうした衰退した鉄道や、寂れた街に出会う事が多い。しかし、ここはまだ大阪の通勤圏内ではないか。南海電鉄は特に寂れた感じがするが、これからの日本の鉄道風景は、このような景色が多くなるのだろうか・・・。
多奈川駅 | |
短い電車とつりあわない立派なホーム | |
深日港駅のホームも長くて立派だが・・・。 | |
かつて栄えたであろう深日港駅 | |
広いホームに人気はなく・・・。 | |
立派な旅館もあったが雨戸が閉まっていた。 |