●和歌山港線
|
通勤電車に専用車両を連結した特急「サザン」はガラガラの状態で和歌山市を出発した。どう見ても南海本線の終点という風格のある和歌山市駅だが、一部、ここより先の和歌山港へ足を伸ばす列車がある。
1時間に1本〜2本という運転間隔から想像すると、ローカル線が想像されるが、実際は路地裏を走る市内電車だった。しかし、活気が無く、途中駅も全て無人化駅。昭和末期の臨港貨物線を思わせた。どことなく清水港線の雰囲気がある。
さて、終点和歌山港は徳島行きのフェリー乗り場を隣接している。駅からそのまま船のタラップへ行けるのは青函連絡船を思い出させるが、この列車から船に乗り継いだ人は僅かだった。大きな駅で、待合室、食堂と設備は整っているのだが、人気が殆ど無かった。本四連絡橋の完成で、和歌山−四国という流れは確実に減ったのだろう。
港以外に何もない和歌山港駅だったが、かつてはこれより1駅路線が延びていたが、当然廃止の憂き目にあっている。廃線跡を探索する気にもなれず普通電車で和歌山市へ戻る。これも2名〜3名の乗客しかおらず、和歌山港線の寿命も長くない気がする。
特急サザン | |
終点和歌山港へ | |
立派なターミナルなのだが・・・。 | |
長いホームが空しい | |
年期の入った駅名票 | |
途中駅はみなこのレベル |