●杵島岳
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カルデラの中に聳える阿蘇山は5つの山から成り立つ。その中の杵島岳に登った。
杵島岳は標高1321m、草千里から20分程で登れるラクな山だが、観光ガイドにはまず書かれていない。これは穴場であるそうだ。阿蘇には沢山の旧火口があるが、一番高い高岳に登ってもあまり見れないそうだ。ところが杵島岳に登ると10個以上の火口跡が見れるそうだ。また杵島岳より高い高岳(標高1592m)方面は見れないが、外輪山も300°ぐらい見渡せるそうだ。
現在の火口は1506mの地点にある。1321mの杵島岳からは見下ろせない。外輪山の標高はだいたい900m、杵島岳は確かに外輪山を見下ろせるだろうが、360°、完全に見下ろせる高岳にはかなわないだろう。私にとっては高岳の方が魅力ある。しかもロープウェーの終点から徒歩1時間程だというからきつくもない。しかし宿で、危険だからと止められた。
登山といっても標高1152mの草千里から、1321mの杵島岳までなんてたかが知れている。大体20分位で登れる。この辺りは木が繁っていないので、登山といっても登山道がある訳でもなく、芝生のような、高原の草を踏みつけながら好きな所を登ってゆけばよい。
頂上からの景色は、ウーン‥‥。雲は大分晴れたが、今度は靄がかかっていて、外輪山も良く見えない。しかし、目を凝らせばなんとか判る。巨大なカルデラの中心の山に立っているのだなぁ‥‥と。阿蘇の盆地そのものも大カルデラだったが、先程の草千里も巨大な火口跡だったと判る。大きな丸い火口があって、ド真ん中に小高い丘があって、その両脇に池がある。「ウルトラマン」もしくは「(万国博覧会のシンボル)太陽の塔」のようだ。草千里にいては、そこが火口だったとは絶対に判らなかっただろう。火口跡は他にも沢山見えて、まぁ満足。
90年、ゴールデンウィークに再び阿蘇を訪れた。新緑が美しい阿蘇の山々、景色的には圧倒的に前回を上回る。前回。学生ばかりでワイワイ楽しみながら登った杵島岳。楽しかった思いでがあるが、今回同行したのは社会人ばかり。世代が広すぎて、盛り上がり的にも学生の時ほどではない。私も社会人1年生だったが、急に老けた気がした。
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杵島岳山頂 |
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カルデラの中の街の様子がよくわかる |
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ウルトラマンのような景色 |