●肥薩線
・2002年7月22日作成
・2003年5月18日修正
訪れた日 1989年2月24日
 

人吉駅で急行「えびの1号」に乗り込む。客の大半はこの人吉で下車してしまったので、私が乗り込むと、客はほとんど乗っていない状態で発車した。ガラガラだが、人吉から吉松までの35kmは、肥薩線のハイライトだ。

国見山地を越えるこの区間は、全区間25〜30kmの急勾配が続き、スイッチバックやループ線などの峠越えのあらゆる手段が盛り込まれた山岳路線だ。現在のディーゼルカーでは最高出力を誇る車両を連ねた急行列車でさえ、わずか35kmに50分も要している(平均速度42km/h)。

13分間、トンネルとカーブを繰り返し大畑駅に到着する。ここで列車は一度スイッチバックをしてから半径400mのループ線に進む。このスイッチバックとループで50mの高度を稼ぎ、やがて矢岳駅に、ここを出ると矢岳トンネルで、サミットを抜けてあとは下り勾配に転ずる。県も熊本県から宮崎県に。再びスイッチバックをして真幸駅に・・・。

大畑も真幸駅も、周りには人家もなく、鉄道を管理する信号所と変わりない。しかし、真の幸せとはなかなか良い名前の駅だと思う。私にとって真の幸せとは何だろうか。


急行「えびの」
写りは悪いが「大畑」駅

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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