●伊王島

・2008年4月5日作成
訪れた日 2007年11月24日
 

長崎港から伊王島まで往復の運賃は1300円、しかしリゾート施設の「やすらぎ伊王島」の温泉入浴券&往復運賃が980円。温泉に入っても正規運賃より安いのであれば当然それを利用する。高島行きの高速船はわずか20分で伊王島に到着し、港前で待っているコミュニティバスに乗り込む。バスは島内を丹念に廻って山を上り、そして灯台前に到着する。バスの折り返しは1時間30分後。これに乗ると温泉に行けないので、帰りは歩こうと思う。

伊王島は伊王島と沖ノ島の二つの島から構成される(橋で繋がっているが)。かつては炭坑の島として栄えた。しかし、閉山後、他の炭坑の島と同じように過疎化の道を辿るかのようにみえた。しかし、この島は長崎からわずか15分である。そこでリゾート開発という新しい道を選んだ。そのひとつが2003年(平成15年)にオープンした温泉施設「やすらぎ伊王島」である。2010年には876mの「伊王島大橋」が開通し、本土と結ばれる事になる。本格的なリゾート開発は、橋の完成後だろう。これによって景色も雰囲気も激変するかもしれない。

岬に続く道を歩いていると、海に向かって聳える白い灯台が見えてきた。真っ青な海と、真っ白な灯台のコントラストに心が躍る。伊王島灯台は1870年(明治3年)に完成した古い灯台である。長崎原爆で破損したが、2003年(平成15年)に昔の形に復元されている。旧吏員退息所が灯台記念館として整備されている。しかし、訪れる人は少なく、私以外に地元のカップルが1組いたぐらいであった。

バスは1時間30分後、このバスは船に接続するが、これに乗っては温泉に入れない。温泉に行かないと帰りの切符が貰えない仕組みになっている。歩いて港まで戻る。リゾート開発されたとはいえ、まだ古い、離島らしい情緒ある街並みもあり散歩するのも楽しい。長崎といえばキリシタンの街、沖之島天主堂は、ゴシック様式の建物で荘厳である。このような小さな島に、不釣合いなほど立派な教会が建っているのは不思議に思えるが、伊王島はキリシタンの人口比率が極端に高いらしい。


左が伊王島、右が沖ノ島
伊王島灯台
古いガッシリした灯台だった
旧吏員退息所から
沖ノ島天主堂
橋が出来たら景色が一変するだろう
高速船で長崎まで・・・

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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